低圧単価そのものが高い
高圧と比べて3〜6円/kWh高い単価が適用されることがあり、消費量が小さくても割高感が残りやすいです。
業務・公共系 / オフィス(小規模・テナント)
小規模オフィスやテナント入居型は低圧契約が多く単価が高い一方、消費の実態把握が難しい業種です。消費構造、リスク、見直しの方向性を整理します。
主な負荷
空調と照明・OA機器
就業時間帯に集中しやすく、夏場の空調負荷が請求の山を作りやすい構成です。
契約の特徴
低圧または一括受電が中心
単価面で不利になりやすく、テナントでは契約の自由度が限られることがあります。
確認したい点
按分方式と契約容量
何に基づいて請求されているかを把握できるかどうかが出発点になります。
延床面積3,000㎡未満の小規模オフィスやテナント入居型は、低圧または高圧50kW未満契約が多く、単価面で不利になりやすい業種です。低圧契約の電灯単価は高圧より高く、消費量自体は大きくなくても、kWhあたりの負担感が強く出ます。
テナントとして入居している場合、電力契約の形はビルオーナーの方針で決まることが多く、自社で電力会社を選べないケースがあります。一括受電ビルでは、単価の内訳や契約条件が見えにくく、『適正かどうか判断する材料がない』こと自体が課題になりやすいです。
空調と照明が主たる消費で、合計60%以上を占めます。OA機器の密度が高いテナントでは、照明・コンセント系統が半分近くを占めることもあります。就業時間帯に消費が集中し、夜間は大きく低下しやすいものの、夏季は冬季の1.3〜1.5倍になるケースも珍しくありません。
小規模オフィスでは、面積が小さい分だけ運用の差が請求へ表れやすく、空調設定や営業時間の少しの違いが月次コスト差につながりやすいです。
営業時間帯に需要が集まり、夜間は大きく落ちるのが基本です。まずは空調と照明・OAの重なり方を押さえたい業種です。
就業時間帯の空調
最も大きい
夏季は外気温の影響を強く受け、冬季より請求額が重くなりやすい時間帯です。
照明
空調に次ぐ
日中中心ですが、残業や会議室利用が多いと夕方以降まで残りやすくなります。
OA・コンセント
テナント差が大きい
PCや複合機の密度が高いオフィスほど、面積の割に請求が増えやすくなります。
夜間のベース負荷
小さい
待機電力やサーバー機器が中心で、ここが大きい場合は運用見直し余地があります。
高圧と比べて3〜6円/kWh高い単価が適用されることがあり、消費量が小さくても割高感が残りやすいです。
テナントとして入居している場合、ビル全体の契約条件に従う必要があり、個別に新電力へ切り替えることが難しいケースがあります。
従量電灯などの規制料金で契約している場合、電力会社の値上げ申請が反映されやすく、見直しをしないまま負担が増えることがあります。
一括受電ビルでは時間帯別消費やデマンド値が見えず、何にどれだけ使っているか分からないため、改善の打ち手が見つけにくくなります。
一括受電ビルの場合は、まず自社の消費量と請求額の関係を明確にすることが出発点です。サブメーターの有無、面積按分か使用量按分かといった請求ルールを確認しておくと、改善余地の所在が見えやすくなります。
個別契約のテナントであれば、現在の契約が規制料金か自由化料金か、アンペア数や契約容量が実態に合っているかを確認します。過大契約のままだと、基本料金の無駄が残りやすくなります。
個別契約のテナントであれば、低圧向け新電力プランを複数比較し、現在より安い選択肢がないかを確認するのが基本です。切替が申込だけで完了するケースも多く、着手しやすい見直しです。
一括受電ビルの場合は、自社単独で契約を変えることが難しいため、ビルオーナーへ電力調達の見直しを要望したり、他テナントと連携したりする方法が現実的です。
消費量が比較的小さい分、LED化やエアコン更新の投資回収が早く、着手しやすい施策になりやすいです。
何にどれだけ使っているかを把握できるようにすると、契約見直しと運用改善の両方が進めやすくなります。
個別契約ならプラン切替、一括受電ならオーナーとの交渉というように、契約形態ごとに打ち手を分けることが重要です。
小規模オフィスは、低圧単価の割高さと消費の不透明さが構造的な課題です。一方で、設備更新やプラン切替の投資回収が早く、見える化の効果も出やすい規模感です。
個別契約なら料金メニュー比較から、一括受電なら請求ルールの確認とオーナーへの働きかけから始めると、実務に沿った見直しにつながります。
近い施設形態もあわせて見ると、負荷構造や見直しの優先順位の違いを整理しやすくなります。
小規模オフィスでは、契約形態が個別か一括受電かで打ち手が変わります。比較ページやシミュレーターで、自社が見直しやすいポイントを整理してください。