エネルギーマネジメントシステムの種類(BEMS・FEMS・HEMS・EMS)の違いと、法人の利用目的別に選ぶときの軸を整理します。
エネルギーマネジメントシステム(EMS)は、対象施設により名称が変わります。オフィスビル向けはBEMS(Building EMS)、工場向けはFEMS(Factory EMS)、家庭向けがHEMS、統合的にEMS全般を指すこともあります。
いずれも、電力・ガス・蒸気・水の使用データを集め、見える化し、制御する基本構造は共通です。違いは対象設備の種類と、制御で重視する指標です。
BEMSは照明・空調・換気・給湯・コンセント系を中心に制御します。オフィスビルでは空調が電力消費の30〜50%を占めるため、空調の最適化が主な削減ポイントです。
導入費用は中規模ビルで数百万〜数千万円、補助金適用で半減するケースもあります。投資回収は5〜10年が目安です。
FEMSは生産ラインの動力負荷、受変電設備、コンプレッサー、冷却水ポンプなどを対象にします。生産計画と連動するピーク制御が可能で、契約電力の引き下げやデマンドピーク抑制に直結します。
ただし生産優先との両立が難しく、省エネ専任担当の配置が成功の鍵です。
このテーマの理解を深めたら、シミュレーターで自社の電気料金リスクを確認しましょう。