中国・東南アジア主要国の電力事情と、現地拠点での再エネ調達手段を整理します。
中国は世界最大の電力消費国で、2030年カーボンピーク・2060年カーボンニュートラル目標を宣言しています。電力市場は部分自由化の途上で、需要家が電力会社を選べる範囲は省により異なります。
再エネ調達手段は、①Green Energy Certificates(GEC)、②Corporate PPA(一部省で実施可能)、③Green Electricity Trading(緑電取引)、④自家発電(太陽光)、が主流です。
タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシアなどでは、制度整備の進展度が異なります。タイは比較的自由化が進み、需要家選択肢あり。ベトナムは国営電力(EVN)独占が強い。マレーシアはCorporate PPA制度あり。
現地工場・オフィスで再エネを調達する場合、①現地証書(各国ごと)の購入、②オンサイト太陽光、③現地PPAの順で検討するのが一般的です。
グローバル企業がRE100を達成する場合、各国で利用できる制度を組み合わせることが必要です。特に中国・東南アジアは制度が変わりやすく、現地パートナー・コンサルとの連携が不可欠です。
グローバル本社のScope2算定では、各国の証書・PPA由来のクレジットを正しく集約・トラッキングする仕組みが重要になります。
【中国】再エネ調達:GEC制度あり、一部省でPPA可能。電力市場:部分自由化。為替・制度リスク:高。
【タイ】再エネ調達:REC(I-REC準拠)あり、自家太陽光普及。電力市場:部分自由化。リスク:中。
【ベトナム】再エネ調達:制度整備中、DPPA(Direct PPA)導入議論中。電力市場:EVN独占。リスク:高。
【マレーシア】再エネ調達:Corporate PPA制度あり、Green Electricity Tariff(GET)あり。リスク:中。
【インドネシア】再エネ調達:制度整備中、自家太陽光が現実的。リスク:高。
各国のルール変更頻度が高く、調達戦略は年次でレビューが必要です。
東南アジア各国の再エネ調達動向は、IEA Annual Report、アジア開発銀行(ADB)エネルギー報告書で継続的に公表されています。
I-REC(International REC)の国別対応状況は、International Tracking Standard Foundation公式サイトで確認できます。
本記事は上記の公的資料・公式サイトを参考に編集しています。最新の制度・数値は各出典元で必ずご確認ください。
このテーマの理解を深めたら、シミュレーターで自社の電気料金リスクを確認しましょう。