M&A時に電力契約をどう扱うかは、スキーム(合併・事業譲渡・株式譲渡)により大きく異なります。手続きと注意点を整理します。
株式譲渡:契約当事者は変わらないため原則そのまま継続。名義変更も不要。
事業譲渡:資産・負債と共に契約も譲渡対象となるが、電力契約の承継には個別に電力会社の同意が必要。
合併:存続会社が消滅会社の権利義務を包括承継するため、原則として自動承継されるが、電力会社への届出は必要。
①M&A実行前の契約台帳整理、②電力会社への事前通知、③名義変更・承継手続書類の作成、④実行日の電力会社窓口確認、⑤請求先・支払口座の変更、の順で進みます。
電力会社によっては承継に1〜3ヶ月かかるケースもあり、クロージングスケジュールとの整合が必要です。
名義変更漏れによる元親会社への請求継続、違約金条項の引継に関する認識齟齬、再エネメニューの契約条件改定、などがトラブルの典型パターンです。
このテーマの理解を深めたら、シミュレーターで自社の電気料金リスクを確認しましょう。