このページでは、2024年の低圧電力のkWhあたり単価を月別に整理します。数値はすべて 小数点第一位で四捨五入しており、年間平均・高値安値・前後年比較まで一つのページで確認できます。
低圧電力は、主に動力設備を使う店舗・作業場・小規模工場・冷蔵冷凍設備のある事業者などで関係する区分です。単月だけでなく年単位で確認することで、現在の価格水準を実務的に判断しやすくなります。
特に法人実務では、見積比較・契約更新・予算策定のタイミングが月単位で分散するため、どの月を基準に見たかで評価が変わりやすくなります。 年間の並びを確認しておくことで、単月の印象だけで判断するリスクを減らせます。
このページは、月別表・年間指標・前後年比較・四半期平均を同じ前提で並べ、社内説明や稟議で使いやすい形にしています。 年間平均だけでなく、どの時期に高く、どの時期に落ち着いたかまで把握できる構成です。
※掲載している単価は、消費税および再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まない参考値です。
下表は、2024年の月別単価です。毎月の値を同じ丸め条件で並べることで、年内の流れを横並びで比較できます。
実務では、請求書の総額だけを見ていると、使用量変動と単価変動が混ざって見えることがあります。kWhあたり単価の推移を独立して確認しておくと、 「使用量が増えた結果の増額なのか」「単価そのものが上がったのか」を切り分けやすくなります。
| 月 | 低圧電力のkWhあたり単価 |
|---|---|
| 2024年1月 | 26.4円/kWh |
| 2024年2月 | 27.1円/kWh |
| 2024年3月 | 28.0円/kWh |
| 2024年4月 | 30.2円/kWh |
| 2024年5月 | 32.0円/kWh |
| 2024年6月 | 32.7円/kWh |
| 2024年7月 | 31.7円/kWh |
| 2024年8月 | 28.4円/kWh |
| 2024年9月 | 26.1円/kWh |
| 2024年10月 | 28.9円/kWh |
| 2024年11月 | 33.3円/kWh |
| 2024年12月 | 34.0円/kWh |
年間の最高月は12月(34.0円/kWh)、年間の最安月は9月(26.1円/kWh)です。高値と安値の差は7.9円/kWhあり、年間で見たときに 一定の幅が存在することがわかります。
また、年初から年末にかけて7.6円/kWh上昇という流れです。年初と年末の差は、翌年度予算や契約条件の目線を置く際の基準として使いやすい指標です。
年間平均は、年の代表値として便利ですが、それだけで意思決定すると高値月・安値月の実務インパクトを見落としがちです。低圧電力のように使用量規模が大きくなりやすい区分では、わずかな単価差でも月次コストに与える影響は無視できません。
そのため、平均・高値・安値・年初年末差をセットで見ることが重要です。ひとつの指標だけでなく複数の視点で確認することで、 「平常水準」「上振れ月」「下振れ月」を切り分けた説明がしやすくなります。
同じ低圧電力区分で、前年・翌年の年間平均と比べると、2024年の位置づけが見えやすくなります。
単月比較だけで判断せず、年平均ベースで前後年を押さえておくと、予算説明や契約見直しの判断軸を合わせやすくなります。
前年比・翌年比は、「今の水準が特殊なのか」「長期トレンドの途中なのか」を判断するための補助線です。特に社内共有では、 1年分だけを提示するより、前後年を含めた位置づけを添える方が合意形成が進みやすくなります。
表データを折れ線で可視化したグラフです。上昇局面と低下局面の切り替わりを視覚的に確認できます。
※縦軸は2024年内の最小値〜最大値(26.1〜34.0円/kWh)を基準に表示しています。
グラフでは、月次の上下だけでなく、上昇局面がどれくらい継続したか、下降局面に切り替わる転換点がどこにあるかも確認できます。 表と合わせて見ることで、単価トレンドを定量と視覚の両面から把握できます。
2024年を四半期で区切ると、短期的なノイズをならした傾向が確認しやすくなります。
四半期で均すと、月次の短期変動に左右されにくく、年内の方向感が読み取りやすくなります。Q1からQ4にかけて+4.9円/kWhとなっており、年の前半と後半で単価水準に差があるかを確認できます。
予算管理の現場では、四半期単位で見た傾向を次四半期の見込みに反映させるケースが多く、年次レビューとの相性が良い指標です。
容量拠出金制度開始・補助金終了で新たなコスト要因が加わり、高止まりが定着した年
JEPX卸市場の状況
JEPX年度平均12.29円/kWh。スパイク発生ゼロ。ボラティリティ2.71と安定推移。ただし夏場(7-9月)は14円台に上昇。
2024年の低圧電力単価は、12カ月をそのまま追うだけでも傾向が見えますが、実務的には「前半・中盤・後半」の 3つに分けて読むと、社内説明に使いやすい形になります。
1月は26.4円/kWh、3月は28.0円/kWhです。補助金はまだ継続していたが縮小中。容量拠出金の4月開始を控え、電力会社からの新料金メニュー提示が活発化。法人は新制度のコスト影響を見極める時期だった。
4月は30.2円/kWh、6月は32.7円/kWhです。4月に容量拠出金が開始。再エネ賦課金も大幅増加。この2つの制度変更が単価に上乗せされ、LNG安にもかかわらず請求額は下がりにくくなった。補助金は5月使用分で一旦終了。
7月は31.7円/kWh、9月は26.1円/kWhです。補助なしの実力値が初めて通年で見える期間に突入。猛暑による電力需要増加で卸市場は一時上昇。9月以降は気温低下で需要が落ち着き、単価もやや低下。
10月は28.9円/kWh、12月は34.0円/kWhです。10月に電気・ガス料金激変緩和措置が正式終了。補助なしの請求額が定着し、「高止まり」が常態化。年末にかけて暖房需要増加で再び上昇基調に入った。
こうした4区分での読み方を固定しておくと、年度が変わっても同じフォーマットで比較でき、担当者間での認識ズレを抑えられます。
年間平均29.9円/kWhは全体像の把握に有効ですが、最高34.0円/kWhと 最安26.1円/kWhの差7.9円/kWhが示すように、月ごとの振れ幅も確認が必要です。
社内で「以前より高い/低い」と説明する際は、比較元の月を明確にそろえることが重要です。同じ年の中でも基準月が違えば 印象が大きく変わるため、誤解を避けるには比較軸の統一が欠かせません。
2024年は「新しいコスト構造」が定着した年。容量拠出金と再エネ賦課金増が恒常的に上乗せされ、燃料安でも料金が下がりにくい構造になった
補助金終了後の実力値を基準にした予算策定が初めて求められた年であり、過去の補助込み水準との混同に注意
容量拠出金は今後も継続・増加する可能性があり、中期経営計画では制度コスト増を織り込む必要がある
以下は、各月の値と前月差を短くまとめた一覧です。時系列で確認すると、どの月が転換点になっているかを把握しやすくなります。
年末の着地を起点に翌年を評価する場合は、12月値だけでなく秋以降の推移もあわせて確認するのが有効です。 数カ月連続の方向感を見ておくと、翌年初の見込みを説明しやすくなります。
2024年の低圧電力は、年間平均29.9円/kWh、高値34.0円/kWh、安値26.1円/kWhでした。高値と安値の差は7.9円/kWhです。
前後年比較では、前年・翌年との位置づけを確認できます。自社の予算や契約更新を考える際は、単月ではなく年単位の流れと 比較軸をそろえて見ることが重要です。
年初から年末までの差は+7.6円/kWhで、年初から年末にかけて7.6円/kWh上昇でした。年間平均だけでなく、 高値・安値・四半期推移を合わせて確認することで、2024年の低圧電力単価を実務で説明しやすい形に整理できます。
単年・単区分の数値だけで終わらせず、長期推移や上昇要因、前後年・別区分の比較へ進むと説明がしやすくなります。
同じ年のほかの区分ページへ移動し、契約区分ごとの違いを並べて確認できます。
月次データを踏まえて、自社の契約条件やリスクを専門家と一緒に確認しませんか。