社内説明・稟議を知る
電気料金の値上げを経営層や他部署に説明する場面は、 突然の燃料価格高騰や制度改定のたびに発生します。 「値上げ幅は○%です」だけでは承認も共感も得にくく、 要因の分解・影響試算・対応策まで一貫して示すことが求められます。
このページでは、資料を5ブロック構成で組み立てる方法、 PowerPoint・Word の目次テンプレート、話し方のコツを整理しています。 稟議書と経営報告の両方に使える構成です。
1. 理解の共通化
値上げの構造と要因を関係者全員が同じ粒度で理解する状態を作る。
2. 影響の定量把握
年間予算・中期経営計画への具体的な影響額を数字で示す。
3. 具体的な判断の引き出し
「報告しただけ」で終わらせず、次の意思決定につなげる。
目的:値上げが特殊な出来事ではなく、継続的な流れの一部であることを共有する
盛り込むスライド/項目
伝え方のコツ
「使用量はほぼ一定なのに単価だけ上がっている」という構図を早い段階で視覚的に示すと、後段の説明が通りやすくなります。
目的:単純な値上げではなく、複数要因が重なっていることを示す
盛り込むスライド/項目
伝え方のコツ
「制度要因」と「市況要因」を色分けすると、経営層が「自社の経営努力で減らせるもの」「外部要因で減らせないもの」を直感的に区別できます。
目的:経営判断に使える定量的なインパクトを示す
盛り込むスライド/項目
伝え方のコツ
単年度だけでなく、3年スパンでの累積影響を示すと、投資回収期間のある対応策が提案しやすくなります。
目的:「値上げは避けられないが、打ち手はある」ことを示す
盛り込むスライド/項目
伝え方のコツ
「全部やる」ではなく「まず何から」を明確にしたほうが稟議は通りやすい。1枚に施策優先順位のスライドを入れるのが定石です。
目的:経営層・他部署に具体的に何を決めてほしいかを明示する
盛り込むスライド/項目
伝え方のコツ
「ご報告のみ」の資料と「承認依頼」の資料を明確に分けること。承認依頼であれば、表紙に「ご承認依頼」と明記します。
経営会議・役員会で使う前提のスライドは、 合計10〜14ページで完結させるのが現実的です。 細部の根拠は添付資料・参考資料に回します。
稟議書フォーマットが決まっている会社では、 以下の見出し構成を社内テンプレートに落とし込むと汎用的に使えます。
稟議書の論点整理の詳細は電力契約見直しの稟議書に入れたい論点整理も参照してください。
結論を先に伝える
「年間コストが○%増加する見込み。対応しないと予算超過となる」と冒頭で結論を置く。
数字と根拠を必ず分ける
「○%上昇」は要因ごとに分解して示す。「なぜそう試算したのか」を質問されても答えられる状態に。
外部要因と内部努力を明確に区別
制度要因や市況要因は努力で減らせない。内部で減らせる部分だけを施策として提示する。
判断を曖昧にしない
「どうしましょうか」ではなく「A案・B案・C案のいずれかの承認をお願いします」と選択肢を出す。
シミュレーターで自社の契約条件・使用量からシナリオ別の影響額を算出すると、社内資料の試算根拠としてそのまま使えます。