高松市(ゼロカーボンシティ推進課)が2026年度(令和8年度)に実施する事業者向けの3補助金を、法人の電気代対策の視点で整理します。①CO2削減目標設定補助金(1/2・上限15万円・可視化システム導入費と付帯コンサル料)、②脱炭素ファイナンス利用補助金(1/2・上限25万円・グリーンローン等の融資手数料)、③SBT認定取得事業補助金(1/2・上限100万円)という構成で、市の支援は脱炭素経営の入口(可視化・資金調達・認定取得)に特化し、省エネ・太陽光の設備費は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金が実質的な受け皿という構造です。2026年8月20日時点で市の3制度は受付中(③の締切は2026年10月15日で3制度中最も早い)、県の省エネ設備区分は2026年5月29日に予算到達で受付終了し、太陽光区分のみ受付中です。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
当法人は法人向け電気料金の高騰リスク分析・脱炭素対応支援を行う非営利法人です。本記事は公的データ(経済産業省・OCCTO・JEPX・環境省等)と実務知見を基に編集しています。
この記事の著者: 江田 健二(一般社団法人エネルギー情報センター 理事 / RAUL株式会社 代表取締役)— 電力・エネルギー業界20年以上、書籍20冊以上執筆、内閣府・中小企業庁・商工会議所登壇多数プロフィール →
このページでわかること
※ 本ページは高松市の制度に特化したガイドです。自社の年間電気代と削減余地の試算は 業種別電気代計算機、四国電力エリアの電力コスト事情は 香川県・高松の法人電気代 平均と相場を参照してください。市外の事業者は 自治体補助金の探し方一覧から自地域の制度を確認できます。
高松市の事業者向け3補助金(①CO2削減目標設定・②脱炭素ファイナンス利用・③SBT認定取得)は、いずれも補助率1/2で、可視化・資金調達・認定取得という脱炭素経営の入口づくりを支援します。高効率空調やLED照明といった設備費そのものは対象ではなく、その受け皿は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金です。この「市がソフト支援・県が設備補助」という役割分担の理解が、高松市の事業者が制度を使いこなす出発点になります。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
高松市の3補助金は「脱炭素経営の入口」に特化 — 設備費そのものの補助ではない
高松市(ゼロカーボンシティ推進課)が2026年度(令和8年度)に実施する事業者向けの3補助金は、①CO2削減目標設定補助金(可視化システム導入費・付帯コンサル料)、②脱炭素ファイナンス利用補助金(グリーンローン等の融資手数料)、③SBT認定取得事業補助金という構成です。いずれも補助率は1/2で共通ですが、高効率空調やLED照明といった設備費そのものを補助するメニューではありません。市の支援は、エネルギー使用の可視化、脱炭素投資の資金調達、科学的根拠に基づく削減目標(SBT)の認定取得という、脱炭素経営の入口づくりに特化しています。この性格を最初に理解しないと、「設備を買ったら補助率○%」という一般的な省エネ補助を期待して調べた際に、対象の違いに戸惑うことになります。数値・要件は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
省エネ・太陽光の設備費は香川県の「かがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金」が実質的な受け皿
設備投資への直接補助という観点では、香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金が実質的な受け皿になります。県制度は省エネ設備が補助率1/2以内・上限150万円、太陽光発電が5万円/kW・上限200万円という水準で、公募は2026年(令和8年)5月25日から8月31日です。ただし、省エネ設備区分は公募開始(5月25日)から5日目にあたる2026年5月29日に予算到達で受付終了しており、2026年8月20日時点では太陽光区分のみが受付中(2026年8月3日時点で予算到達率56%)です。「市の入口支援+県の設備補助」という役割分担を理解すると、高松市の事業者がどの順序で何に申請すべきかが見えてきます。受付状況は変動するため、最新の公募要領で必ずご確認ください。
①CO2削減目標設定補助金 — 可視化システム導入費と付帯コンサル料を1/2・上限15万円で支援(先着)
①CO2削減目標設定補助金は、エネルギー使用量やCO2排出量の可視化システムの導入費と、それに付帯するコンサル料を対象に、補助率1/2・上限15万円で支援する制度です。予算は225万円で、受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)1月29日までの先着とされ、2026年8月20日時点で受付中です。上限15万円は対象経費30万円で到達する計算になります(検算:30×1/2=15)。金額は小さいものの、自社のどの設備・時間帯に電力消費が集中しているかをデータで把握することは、その後の設備投資の優先順位づけや運用改善の土台になります。電気代対策の起点として位置づけやすい制度です。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
②脱炭素ファイナンス利用補助金 — グリーンローン等の融資手数料を1/2・上限25万円で支援
②脱炭素ファイナンス利用補助金は、グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンスを利用する際の融資手数料を対象に、補助率1/2・上限25万円で支援する制度です。予算は375万円で、受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)2月26日までとされ、2026年8月20日時点で受付中です。上限25万円は対象経費50万円で到達する計算になります(検算:50×1/2=25)。設備の購入費用そのものではなく、資金調達に伴う手数料コストを軽減する仕組みである点が特徴で、省エネ設備や太陽光の導入を融資で進める資金計画と組み合わせたときに意味を持ちます。対象となるファイナンスの範囲・手数料の細目は、最新の公募要領で必ずご確認ください。
③SBT認定取得事業補助金 — 1/2・上限100万円・3制度中で最も早い2026年10月15日締切
③SBT認定取得事業補助金は、科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標の国際的な認定枠組みであるSBT(Science Based Targets)の認定取得を、補助率1/2・上限100万円で支援する制度です。予算は800万円で、受付は2026年(令和8年)7月15日から10月15日までとされ、3制度中で締切が最も早く設定されています。上限100万円は対象経費200万円で到達する計算になります(検算:200×1/2=100)。SBT認定は取引先からの脱炭素要請への対応や、削減目標を軸にした省エネ計画の策定につながる取り組みであり、3制度のなかで最も上限が大きいことからも、市がここに力点を置いていると読めます。対象経費の範囲は公募要領の定めによるため、最新の公募要領で必ずご確認ください。
受付状況(2026年8月20日時点)— 市3制度は受付中・県の省エネ設備区分は受付終了
本ページ作成時点(2026年8月20日)の状況は次のとおりです。市の①CO2削減目標設定補助金は2027年1月29日まで(先着)、②脱炭素ファイナンス利用補助金は2027年2月26日まで、③SBT認定取得事業補助金は2026年10月15日まで、いずれも受付中です。一方、香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金は、省エネ設備区分が2026年5月29日に予算到達で受付終了し、太陽光区分のみ受付中(2026年8月3日時点で予算到達率56%)で、公募期間の終期は2026年8月31日とされています。市の3制度は年明け〜年度内まで受付期間があるのに対し、③のSBTだけは2026年10月15日締切と早い点に注意が必要です。受付状況は変動するため、申請前に必ず各公式ページで最新の公募要領をご確認ください。
高松市の都市特性 — 四国の広域中枢拠点・支店経済型の都市構造
高松市は四国の広域中枢拠点であり、国の出先機関や全国企業の支店・営業所が集まる、いわゆる支店経済型の都市構造を持ちます。オフィスビル・店舗・営業拠点が中心の事業構成では、工場のような大規模な生産設備投資よりも、空調・照明・OA機器の使い方や契約の見直し、エネルギー使用の可視化といった取り組みが電気代対策の中心になりやすいのが実情です。①CO2削減目標設定補助金が可視化システムとコンサルを対象とし、③がSBT認定という本社・支店単位で進めやすい取り組みを支援する構成は、こうした都市の事業構造とも整合的です。設備投資が中心の製造業は、県制度・国制度と組み合わせて設計することになります。
2026年2月に環境省「第7回脱炭素先行地域」に選定 — 事業者向け設備補助メニューは公表待ち
高松市は2026年(令和8年)2月に環境省の「第7回脱炭素先行地域」に選定されました。脱炭素先行地域は、地域単位で脱炭素を先行的に進める取り組みを国が支援する枠組みです。ただし、この選定に伴う高松市の事業者向け設備補助メニューは、2026年8月20日時点で公表が確認できておらず、本ページでは「公表待ち」として扱います。内容・時期を推測で述べることはしません。市の脱炭素施策が動いている局面であることは確かなので、設備投資を検討している事業者は、市の公式情報を定期的に確認しつつ、現時点で使える市の3補助金と県制度・国制度を軸に計画を立てるのが実務的です。
四国電力エリアの電力コスト事情は 香川県・高松の法人電気代 平均と相場、市外の事業者は 自治体補助金の探し方一覧から自地域の制度を確認してください。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
①CO2削減目標設定補助金(1/2・上限15万円・先着)、②脱炭素ファイナンス利用補助金(1/2・上限25万円)、③SBT認定取得事業補助金(1/2・上限100万円・締切2026年10月15日)の要点を、予算規模・受付状況とあわせて整理します。参考として、設備費の受け皿となる香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の状況も併記します。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
①CO2削減目標設定補助金: 1/2・上限15万円(予算225万円)・可視化システム導入費と付帯コンサル料が対象
高松市 ゼロカーボンシティ推進課/脱炭素経営の起点となる「見える化」支援・先着
①は、エネルギー使用量・CO2排出量の可視化システムの導入費と付帯コンサル料を対象に、補助率1/2・上限15万円で支援します。予算は225万円で、上限額の満額交付なら15件分に相当する計算です(検算:15×15=225)。受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)1月29日までの先着で、2026年8月20日時点で受付中です。上限15万円は対象経費30万円で到達します(検算:30×1/2=15)。可視化は、どの設備・時間帯に電力消費が集中しているかを定量的に把握する取り組みで、設備投資の優先順位づけ・運用改善・契約見直しのいずれにも効く土台になります。先着方式である以上、予算に達すれば期間内でも受付が締め切られる可能性があります。対象経費の細目は最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
②脱炭素ファイナンス利用補助金: 1/2・上限25万円(予算375万円)・グリーンローン等の融資手数料が対象
高松市 ゼロカーボンシティ推進課/脱炭素投資の資金調達コストを軽減
②は、グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンスを利用する際の融資手数料を対象に、補助率1/2・上限25万円で支援します。予算は375万円で、上限額の満額交付なら15件分に相当する計算です(検算:25×15=375)。受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)2月26日までで、2026年8月20日時点で受付中です。上限25万円は対象経費50万円で到達します(検算:50×1/2=25)。設備費そのものではなく資金調達に伴う手数料を軽くする制度であるため、省エネ設備・太陽光の導入を融資で進める計画とセットで意味を持ちます。融資そのものの利子を補給する制度ではない点にも注意してください。対象となるファイナンス・手数料の範囲は最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
③SBT認定取得事業補助金: 1/2・上限100万円(予算800万円)・受付は2026年7月15日〜10月15日
高松市 ゼロカーボンシティ推進課/3制度中で上限が最も大きく締切が最も早い
③は、SBT(Science Based Targets)認定の取得を補助率1/2・上限100万円で支援します。予算は800万円で、上限額の満額交付なら8件分に相当する計算です(検算:100×8=800)。受付は2026年(令和8年)7月15日から10月15日までで、3制度中で締切が最も早く、2026年8月20日時点で受付中です。上限100万円は対象経費200万円で到達します(検算:200×1/2=100)。SBT認定は、温室効果ガス削減目標を科学的根拠に基づいて設定し国際的なイニシアチブの認定を受ける取り組みで、取引先からの脱炭素要請への対応や、削減目標を起点とした省エネ投資計画の策定につながります。締切から逆算した準備が前提になるため、検討中の事業者は早めに要件を確認してください。対象経費の範囲は最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
3制度とも補助率1/2で共通・受付開始も2026年7月15日で共通
制度構造/違いは「対象経費」と「上限・締切」に現れる
高松市の3補助金は、補助率がいずれも1/2、受付開始がいずれも2026年(令和8年)7月15日と共通しており、違いは対象経費(①可視化システム・コンサル/②融資手数料/③SBT認定取得)と、上限額(①15万円/②25万円/③100万円)、締切(①2027年1月29日/②2027年2月26日/③2026年10月15日)に現れます。自社が脱炭素経営のどの段階にいるか — まず使用実態を見える化したいのか、投資資金の調達を進めたいのか、削減目標の対外的な認定まで取りにいくのか — によって、使う制度が変わる設計です。複数の制度を同一年度に使えるかどうかは公募要領の定めによるため、併用を検討する場合は市の窓口にご確認ください(2026年度時点)。
参考(市の制度ではない): 香川県 かがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金 — 省エネ設備1/2以内・上限150万円/太陽光5万円/kW・上限200万円
香川県の制度/省エネ設備区分は受付終了・太陽光区分のみ受付中
設備費への直接補助は、香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金が受け皿になります。省エネ設備が補助率1/2以内・上限150万円、太陽光発電が5万円/kW・上限200万円という水準で、公募は2026年(令和8年)5月25日から8月31日です。上限150万円は対象経費300万円で到達し(検算:300×1/2=150)、太陽光の上限200万円は40kWで到達する計算です(検算:5×40=200)。ただし省エネ設備区分は2026年5月29日に予算到達で受付終了しており、2026年8月20日時点で申請できるのは太陽光区分のみ(2026年8月3日時点で予算到達率56%)です。これは香川県の制度であって高松市の制度ではない点にご注意ください。最新の公募状況は香川県の公式ページで必ずご確認ください。
県の省エネ設備区分は受付開始5日目の2026年5月29日に予算到達 — 「春先に動く」ことの重要性
スケジュール実例/設備補助は公募開始直後の申請が前提になりつつある
香川県の省エネ設備区分は、公募開始の2026年(令和8年)5月25日から5日目にあたる5月29日に予算到達で受付終了しました。公募期間としては8月31日まで設定されていたにもかかわらず、実際の受付は数日で締め切られた形です。この実例が示すのは、設備補助を使う前提で投資計画を立てるなら、公募要領の公表前から見積もり取得・書類準備を済ませ、公募開始直後に申請できる状態を作っておく必要があるということです。高松市の①可視化補助で自社の削減余地を先に把握しておけば、県の公募が始まった時点で対象設備と投資規模を即座に確定でき、この「初動の速さ」につながります。次年度の公募時期・要件は変わり得るため、最新情報でご確認ください。
対象は高松市内の事業者(県制度は香川県内) — 拠点ごとに使える制度が変わる
対象範囲/所在地による適用の違い
高松市の3補助金は市の制度であり、市外の事業所にはそのまま使えません。香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金は県の制度であるため、県内の他市町の事業者も対象になり得ます。複数拠点を持つ法人では、高松市内の拠点には市の3補助金と県制度、県内市外の拠点には県制度、県外の拠点には自地域の制度や国の制度、というように拠点ごとに使える制度が変わります。全国の自治体制度の探し方は自治体補助金の探し方一覧を起点にしてください。対象事業者の細目(市内での事業実績・税の納付状況等の要件)は、各制度の最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
可視化・エネマネ設備の一般的な論点は BEMS/FEMS導入補助ガイド、工場・事業所全体の削減は 工場・事業所の電気代削減ガイドも参照ください。
※ 制度の数値・対象・要件は2026年度(令和8年度)時点の整理で、年度公募により変動します。細目は最新の公募要領で必ずご確認ください。出典: 高松市(CO2削減目標設定補助金/脱炭素ファイナンス利用補助金/SBT認定取得事業補助金)・香川県(かがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金)。
高松市の制度が他の都市の補助と異なる点を整理します。「市がソフト支援・県が設備補助」という役割分担、他地域で認証・診断が設備補助の前提要件になっている構造との関係、②の融資手数料補助という型の特徴、③SBT支援への力点、県制度との受付時期の時間差が主な論点です。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
「市がソフト支援・県が設備補助」という役割分担型の構造
同時期の他都市の制度と見比べると、金沢市・奈良市・大分県(市関連制度を含む)のように設備費への直接補助が確認できる地域がある一方、宇都宮市・高松市・四日市市の市メニューはSBT認定・可視化・診断といったソフト面の支援が中心で、設備費は県制度が受け皿という構造です。高松市はこの後者の型の典型で、市の3補助金(可視化・ファイナンス・SBT)はいずれも脱炭素経営の入口づくりを支援し、省エネ設備・太陽光の設備費は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金が担います。「市の補助金だけを探す」のではなく、市と県の役割分担を前提に組み合わせて設計することが、高松市の事業者にとっての実務的な出発点になります。
他地域では「認証・診断」が設備補助の前提要件 — 高松の3補助金はその前提づくりを支援する
設備補助の申請にあたって、金沢市ではエコ推進事業者ネットワークへの入会が令和8年度から必須とされ、大分県の4制度ではおおいたグリーン事業者認証、奈良県では高効率エネルギー設備の申請に省エネ診断の受診、宇都宮市ではISO14001・エコアクション21・SBT認定等が求められるなど、地域ごとに認証・診断の前提要件が置かれています。つまり全国的に、可視化・診断・認証といった取り組みを先に整えた事業者だけが設備補助にたどり着ける構造が広がりつつあります。高松市の3補助金が支援する可視化とSBT認定は、まさにこの「前提づくり」に相当します。市の補助で入口を整えておくことは、将来の県・国の設備補助を使ううえでの布石にもなります。各制度の要件は最新の公募要領で必ずご確認ください。
設備補助と比べて上限は小さいが、対象経費も小さい — 補助率1/2の効き方が違う
高松市の3補助金の上限(15万円・25万円・100万円)は、設備補助の上限(県制度で150万円・200万円)と比べると小さく見えます。しかし、対象経費の規模も、可視化システムやコンサル・手数料・認定取得費用といった数十万〜200万円程度のレンジであり、補助率1/2が対象経費の相当部分をカバーしやすい構造です。設備投資のように数千万円規模の事業費に対して上限で頭打ちになるのとは、補助の効き方が異なります。「金額の小ささ」だけで制度の価値を判断せず、対象経費に対するカバー率と、その取り組みが後続の投資判断に与える効果まで含めて評価するのが妥当です。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
②は融資手数料の補助 — 利子補給型とも設備補助型とも異なる
自治体の脱炭素関連の資金支援には、融資の利子を補給する型、保証料を補給する型などがありますが、高松市の②脱炭素ファイナンス利用補助金は、グリーンローン等の融資手数料を1/2・上限25万円で補助する型です。利子の補給ではないため、融資期間全体の金利負担を軽くする効果はなく、融資組成時の初期コストを軽くする効果に絞られます。グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンスは、資金使途を脱炭素投資に限定する枠組みであるため、この補助は「脱炭素投資のための資金調達を始めること」自体を後押しする設計と読めます。対象となるファイナンスの種類・手数料の範囲は、最新の公募要領で必ずご確認ください。
SBT認定支援に上限100万円 — 3制度の中で明確に力点が置かれている
③SBT認定取得事業補助金は、上限100万円・予算800万円と、3制度の中で最も大きな枠が確保されています(①は上限15万円・予算225万円、②は上限25万円・予算375万円)。SBT認定は、サプライチェーン全体で脱炭素を求める大手企業の調達方針に対応する手段として、中小企業にも取得の動きが広がっている枠組みです。支店経済都市である高松には、全国企業と取引する事業者が多く、取引先からの脱炭素要請に応える必要性が生じやすい環境といえます。一方で締切は2026年10月15日と3制度中で最も早いため、力点が置かれている制度ほど、準備の開始時期がシビアである点は押さえておく必要があります。要件は最新の公募要領で必ずご確認ください。
県制度との時間差 — 市の3制度は年度後半まで、県の設備補助は春に勝負が決まった
受付期間を並べると、市の3制度は2026年7月15日開始で、①は2027年1月29日、②は2027年2月26日、③は2026年10月15日までと、年度後半にかけて受付が続きます。一方、県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金は2026年5月25日公募開始で、省エネ設備区分は5月29日に予算到達で受付終了と、実質的に春の数日間で勝負が決まりました。この時間差は、「年度前半に県の設備補助、年度後半に市の入口支援」という順序ではなく、「市の入口支援で準備を整え、翌年度の県公募開始直後に設備補助を申請する」という年度をまたいだ組み立てが現実的であることを示しています。公募時期は年度ごとに変わり得るため、最新情報でご確認ください。
国×県×市の併用可否は 補助金の併用・重層活用ルール、他の自治体制度の型は 自治体の省エネ補助の実例も参照ください。制度ごとに財源・対象経費が別である前提を意識してください。
①上限15万円(予算225万円)、②上限25万円(予算375万円)、③上限100万円(予算800万円)という水準を、上限に到達する対象経費の規模、予算からみた採択件数の目安、参考としての県制度の水準とあわせて整理します。数値は本ページ記載のスペックに基づき、記載のない数値は用いていません。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
①可視化: 1/2・上限15万円 — 対象経費30万円で上限到達
①CO2削減目標設定補助金は補助率1/2・上限15万円で、対象経費30万円で上限に到達します(検算:30×1/2=15)。対象は可視化システムの導入費と付帯コンサル料です。対象経費がこのレンジに収まる場合、実質負担は半分になる計算で、可視化の初期ハードルを大きく下げます。予算225万円は上限額の満額交付で15件分に相当し(検算:15×15=225)、先着方式であるため、予算に達すれば受付期間(2027年1月29日まで)の途中でも締め切られる可能性があります。導入するシステムの範囲・コンサルの内容が対象経費に含まれるかは、見積もり段階で市の窓口に確認するのが確実です。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
②ファイナンス: 1/2・上限25万円 — 対象経費50万円で上限到達
②脱炭素ファイナンス利用補助金は補助率1/2・上限25万円で、対象経費(グリーンローン等の融資手数料)50万円で上限に到達します(検算:50×1/2=25)。予算375万円は上限額の満額交付で15件分に相当します(検算:25×15=375)。融資手数料は融資額や商品設計によって変わるため、金融機関から手数料の見積もりを取得したうえで、補助額を試算してください。受付は2027年(令和9年)2月26日までと3制度の中で最も遅くまで設定されていますが、これは融資の組成に時間がかかることを踏まえた設計とも読めます。融資実行と申請時期の関係(手数料支払いの前後どちらで申請するか等)は、最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
③SBT: 1/2・上限100万円 — 対象経費200万円で上限到達
③SBT認定取得事業補助金は補助率1/2・上限100万円で、対象経費200万円で上限に到達します(検算:200×1/2=100)。予算800万円は上限額の満額交付で8件分に相当します(検算:100×8=800)。SBT認定の取得には、排出量の算定、削減目標の設定、認定申請といった一連の作業が必要で、外部支援を使う場合の費用感は事業規模・支援範囲によって変わります。対象経費にどこまで含まれるか(申請費用・外部支援費用等の範囲)は公募要領の定めによるため、見積もり取得と並行して市の窓口に確認してください。締切は2026年10月15日で3制度中最も早いため、費用の確定と申請準備を逆算して進める必要があります。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
参考: 県の省エネ設備区分は1/2以内・上限150万円(受付終了)— 対象経費300万円で上限到達
香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の省エネ設備区分は、補助率1/2以内・上限150万円で、対象経費300万円で上限に到達する計算です(検算:300×1/2=150)。「1/2以内」という表現は、必ず1/2が適用されるとは限らないことを意味します。この区分は2026年(令和8年)5月29日に予算到達で受付終了しており、2026年8月20日時点では申請できませんが、次年度に向けた投資計画を立てるうえでの水準感として押さえておく価値があります。高効率空調・LED照明・変圧器などの更新を検討している高松市内の事業者にとって、実質的な受け皿となる制度だからです。次年度の公募の有無・条件は現時点で未公表であり、香川県の公式ページで最新情報をご確認ください。
参考: 県の太陽光区分は5万円/kW・上限200万円(受付中)— 40kWで上限到達
県制度の太陽光区分は5万円/kW・上限200万円で、40kWで上限に到達する計算です(検算:5×40=200)。2026年8月20日時点で受付中であり、2026年8月3日時点の予算到達率は56%と公表されています。公募期間の終期は2026年(令和8年)8月31日です。kW単価型のため、導入容量が決まれば補助額の見通しを立てやすい一方、40kWを超える容量では超過分が補助対象外となる頭打ちが生じます。自家消費型の太陽光は、発電した電力をその場で使うことで系統からの買電量を直接減らせますが、屋根面積・日射条件・昼間の電力使用パターンによって効果が変わります。検討中の事業者は、公募期間と最新の受付状況を早めにご確認ください。
予算規模から見た制度の性格 — 少額×件数で「取り組みの裾野」を広げる設計
市の3制度の予算は①225万円・②375万円・③800万円で、合計1,400万円です(検算:225+375+800=1,400)。設備補助として見れば小さな規模ですが、上限額から逆算すると①②は各15件分、③は8件分に相当し、少額の補助を複数の事業者に行き渡らせて脱炭素経営の裾野を広げる設計と読めます。裏を返せば、1件あたりの枠が小さいぶん予算全体も小さく、申請が集中すれば早期に予算到達する可能性がある構造です。とくに先着と明示されている①は、受付期間の長さ(2027年1月29日まで)を根拠に申請を先送りしない方が安全です。予算の執行状況は公表される場合とされない場合があるため、申請前に市の窓口で確認するのが確実です。
対象経費の範囲を正確に確認する
補助金は、すべての費用が対象になるわけではなく、対象経費の範囲が公募要領で定められています。①では可視化システムの機器費・ソフトウェア費・コンサル料のどこまでが対象か、②ではどの種類のファイナンスのどの手数料が対象か、③では認定申請費用・外部支援費用のどこまでが対象かによって、補助額の試算が変わります。見積もりを対象経費と対象外経費に分けて整理しないと、想定した補助額と実際の交付額がずれます。3制度とも所管はゼロカーボンシティ推進課であるため、複数制度を検討する場合はまとめて相談できる可能性があります。対象経費の範囲は最新の公募要領で必ずご確認ください(2026年度時点)。
税制優遇との関係も併せて整理する
市の3補助金は設備費そのものを補助しないため、設備投資の実質負担を下げる手段としては、国の税制優遇の重要性が相対的に高まります。中小企業経営強化税制やGX・CN投資促進税制は、省エネ・低炭素投資の即時償却・税額控除の手段になりえます。補助(現金給付)と税制(税負担の軽減)は仕組みが異なり、補助で圧縮された取得価額に応じて税制側が調整される場合がありますが、県の設備補助が使えない期間の投資であれば、その調整も生じません。補助・税制・電気代削減を総合して実質負担と回収を見積もるのが、設備投資の正しい進め方です。可否と調整ルールは複雑で、税理士・所管窓口への事前確認が必須です。税制は適用年度・要件が改正されることがあるため、投資時点の最新情報で確認してください。
補助後の投資回収の考え方は エネマネ投資のROI計算、税制優遇は GX・CN投資促進税制も参照ください。
※ 補助率・上限・予算・対象経費は2026年度(令和8年度)時点の整理で、公募回により変動し得ます。①は先着方式のため予算到達で早期終了の可能性があります。最新の公募要領で必ずご確認ください。
①可視化補助を起点にした運用改善、③SBT認定と県の太陽光区分の組み合わせ、②ファイナンス補助を使った融資による設備更新という3つの代表ケースで、補助前後の実質負担と回収の見通しをBefore/After方式で示します。いずれも仮定に基づく目安レンジで、実際は設備・稼働状況・単価により変動します。補助額は本ページ記載のスペックの補助率・上限からの算術で例示しています。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
代表シナリオ① 支店ビルを運営するオフィス系事業者が①可視化補助で運用改善に着手(1/2・上限15万円)
Before: 高松市内でオフィスビルの複数フロアを使用する事業者。年間電気代は約1,000万円(仮定)。空調・照明・OA機器のどこにどれだけ電力を使っているかが把握できておらず、フロアごとの使用実態も見えないため、削減の打ち手を決められずにいた。設備更新の投資判断も、根拠となるデータがなく先送りが続いていた。
After: ①CO2削減目標設定補助金を活用し、エネルギー可視化システム(導入費・付帯コンサル料あわせて対象経費30万円・仮定)を導入。補助率1/2で15万円の補助を受け、実質負担15万円で使用実態の見える化を実現した(検算:30×1/2=15)。付帯コンサルの助言をもとに、空調の設定温度・稼働時間の見直し、照明の間引き・消灯ルール、デマンドの平準化といった運用改善を実施。受付は先着(2027年1月29日まで)のため、見積もり取得後すみやかに申請した。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
Result(電気代削減): 年間電気代 ▲約24万円 → 5年累計 ▲24万円 × 5年 = ▲120万円(検算:24×5=120)。運用改善は投資額が小さいぶん削減幅も緩やかだが、可視化データはその後の設備投資・契約見直しの判断材料としても機能する。削減額は前提により変動する仮定の目安。
代表シナリオ② 製造業が③SBT補助で認定を取得し、県の太陽光区分で自家消費太陽光を導入
Before: 高松市内の食品製造業。年間電気代は約2,400万円(仮定)。大手取引先からサプライチェーン全体での脱炭素対応を求められ、削減目標の対外的な説明が必要になっていた。あわせて自家消費型太陽光の導入も検討していたが、社内の投資判断の軸となる削減目標がなく、計画が進んでいなかった。
After: ③SBT認定取得事業補助金(1/2・上限100万円)を活用してSBT認定を取得。認定取得に要した費用200万円(仮定・対象経費の範囲は公募要領の定めによる)に対して100万円の補助を受けた(検算:200×1/2=100)。締切(2026年10月15日・3制度中で最も早い)から逆算して費用見積もりと申請準備を進めた。設備側は、香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の太陽光区分(5万円/kW・上限200万円・2026年8月3日時点で予算到達率56%)で自家消費型太陽光40kWを導入し、200万円の補助を受けた(検算:5×40=200)。最新の公募要領で必ずご確認ください。
Result(電気代削減): 年間電気代 ▲約60万円 → 5年累計 ▲60万円 × 5年 = ▲300万円(検算:60×5=300)。自家消費型太陽光は系統からの買電量を直接減らすため、削減目標(SBT)と削減手段(太陽光)を一体で説明できる。削減額は日射条件・自家消費率・容量など前提により変動する仮定の目安。
代表シナリオ③ 卸・物流事業者が②ファイナンス補助を使い、融資による省エネ設備更新の初期コストを軽減
Before: 高松市内で倉庫・配送拠点を運営する卸売業。年間電気代は約1,600万円(仮定)。空調・照明の老朽化が進み、更新の必要性は明らかだったが、県の省エネ設備区分(1/2以内・上限150万円)は2026年5月29日に予算到達で受付終了しており、補助なしでの投資判断を迫られていた。自己資金だけでは賄えず、融資を前提とせざるを得なかった。
After: グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンスで設備資金を調達し、②脱炭素ファイナンス利用補助金(1/2・上限25万円)を活用。融資手数料50万円(仮定)に対して25万円の補助を受けた(検算:50×1/2=25)。設備費そのものへの市の補助はないため、投資本体は融資と国の税制優遇(中小企業経営強化税制等・適用可否は要確認)を組み合わせて設計し、高効率空調とLED照明への更新を実施した。受付は2027年2月26日までで、融資組成の工程に合わせて申請した。最新の公募要領で必ずご確認ください。
Result(電気代削減): 年間電気代 ▲約48万円 → 5年累計 ▲48万円 × 5年 = ▲240万円(検算:48×5=240)。空調・照明の更新は消費電力とピークの双方に効き、従量料金と基本料金の圧縮につながりやすい。削減額は設備仕様・稼働状況・単価など前提により変動する仮定の目安。
数値は仮定に基づく代表シナリオの目安レンジで、実際は設備・稼働・単価で変動します。自社の地域・業種・契約条件での試算は 業種別電気代計算機で確認できます。四国電力エリアの電力コスト事情は 香川県・高松の法人電気代 平均と相場も参照ください。
市の3補助金の対象(可視化システム・融資手数料・SBT認定取得)と、市の補助では対象にならない省エネ設備・太陽光の受け皿を、電気代対策の視点で整理します。支店経済型の都市構造を持つ高松では、可視化と運用改善から入る順序が採算面でも合理的なケースが多いと考えられます。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
エネルギー可視化システム(①の対象・導入費と付帯コンサル料)
①CO2削減目標設定補助金の対象は、エネルギー使用量・CO2排出量の可視化システムの導入費と付帯コンサル料です。可視化は、どの設備・時間帯に電力消費が集中しているかを定量的に把握する取り組みで、空調・照明の運用改善、デマンド(契約電力)の管理、設備投資の優先順位づけのいずれにも土台として効きます。オフィス・店舗が中心の支店経済都市である高松では、大規模な設備投資よりも先に、可視化と運用改善から入る順序が採算面でも合理的なケースが多いと考えられます。エネルギー可視化・エネマネ設備の一般的な論点はBEMS/FEMS導入補助ガイドで整理しています。対象経費の細目は最新の公募要領で必ずご確認ください。
グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンス(②の対象・融資手数料)
②脱炭素ファイナンス利用補助金の対象は、グリーンローン等を利用する際の融資手数料です。グリーンローンは資金使途を環境・脱炭素関連の投資に限定する融資の枠組みで、組成にあたって通常の融資にない手数料が生じる場合があります。②はこの初期コストを1/2・上限25万円で軽減します。省エネ設備・太陽光・ZEB化改修といった投資を融資で進める資金計画を立てている事業者にとって、調達コストを下げる選択肢になります。融資そのものの利子補給ではない点、対象となるファイナンスの種類は公募要領の定めによる点に注意してください。詳細は最新の公募要領で必ずご確認ください。
SBT認定の取得(③の対象)
③SBT認定取得事業補助金の対象は、SBT(Science Based Targets)認定の取得です。SBTは、パリ協定の水準と整合する温室効果ガス削減目標を企業が設定し、国際的なイニシアチブの認定を受ける枠組みで、大手企業がサプライチェーン全体に脱炭素を求める動きのなかで、中小企業にも取得が広がっています。認定取得には、排出量の算定・削減目標の設定・申請という一連の作業が必要です。取得した削減目標は、省エネ投資計画の軸として機能し、電気代対策と脱炭素対応を同じ枠組みで進める起点になります。対象経費の範囲(申請費用・外部支援費用等)は公募要領の定めによるため、最新の公募要領で必ずご確認ください。
高効率空調・LED照明など省エネ設備(県制度の対象・市の3補助金では対象外)
高効率空調・LED照明・変圧器といった省エネ設備の更新費用は、高松市の3補助金では対象になりません。受け皿となるのは香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の省エネ設備区分(1/2以内・上限150万円)ですが、この区分は2026年(令和8年)5月29日に予算到達で受付終了しています。したがって2026年8月20日時点では、省エネ設備の更新に使える県の枠はなく、国の制度や税制優遇、次年度の県公募を軸に検討することになります。国の省エネ補助はSII省エネ補助金の枠組み、投資の考え方は工場・事業所の電気代削減ガイドで整理しています。次年度の公募条件は未公表のため、香川県の公式ページで最新情報をご確認ください。
自家消費型太陽光発電(県制度の太陽光区分・2026年8月20日時点で受付中)
自家消費型の太陽光発電は、香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の太陽光区分(5万円/kW・上限200万円)の対象で、2026年8月20日時点で受付中です(2026年8月3日時点で予算到達率56%・公募期間の終期は2026年8月31日)。発電した電力をその場で使うことで系統からの買電量を直接減らせるため、買電単価の上昇局面では効果が読みやすい投資です。買電コストには再生可能エネルギー発電促進賦課金(2026年度4.18円/kWh)も含まれるため、買電量を減らす投資の相対的な価値は高まっています。導入の一般的な考え方は蓄電池・太陽光設備の補助金のページも参考になります。受付状況は変動するため、最新の公募要領で必ずご確認ください。
対象事業者 — 市の3補助金は高松市内の事業者・県制度は香川県内の中小事業者
高松市の3補助金は市の制度であり、対象は高松市内の事業者です。香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金は、名称のとおり県内の中小事業者を対象とする県の制度です。高松市内の中小事業者は両方の対象になり得ますが、市外・県外の拠点にはそれぞれの地域の制度を確認する必要があります。事業実績の年数・税の納付状況・対象業種といった要件の細目は、各制度の公募要領で定められるため、申請前に必ず確認してください。全国の自治体制度の探し方は自治体補助金の探し方一覧、自治体制度の実例は自治体の省エネ補助の実例のページを起点にしてください。
エネルギー管理・運用改善と契約見直し(補助に依存しない対策)
市の3補助金が設備費を対象とせず、県の省エネ設備区分も受付終了している状況では、補助に依存しない対策の価値が相対的に高まります。①の可視化で得たデータをもとにした運用改善(空調設定・稼働時間・照明ルールの見直し)、デマンド管理による基本料金の抑制、電力契約そのものの見直しは、いずれも設備投資を伴わずに効果を出せる手段です。契約電力・デマンドの基礎用語はデマンド・契約電力の用語集、エネマネ投資の回収の考え方はエネマネ投資のROI計算で整理しています。可視化 → 運用改善 → 契約見直し → 設備投資という段階を踏むことで、限られた投資予算を効果の大きい対象に集中させられます。
太陽光・蓄電池は 蓄電池・太陽光設備の補助金、国の省エネ補助は SII省エネ補助金(設備単位型)、契約電力・デマンドの用語は デマンド・契約電力の用語集も参照ください。
市の3補助金が設備費の補助ではないことの理解から始め、自社の段階(可視化 → 目標設定 → 資金調達 → 設備投資)を整理し、③SBTは締切から逆算、設備投資は県・国の受付状況を確認、見積もりで補助額と実質負担を試算し、交付後は可視化データと削減目標を次の投資判断につなげるまで、高松市の制度を活用する標準的な流れを整理します。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
STEP1: 市の3補助金が「設備費の補助ではない」ことを理解する
まず、高松市の3補助金(①可視化・②ファイナンス・③SBT)が、高効率空調やLED照明といった設備費そのものを補助する制度ではないことを理解します。この前提を知らずに市の設備補助を探し続けると、時間を浪費します。設備費の受け皿は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金ですが、省エネ設備区分は2026年(令和8年)5月29日に予算到達で受付終了しており、2026年8月20日時点で申請できるのは太陽光区分のみです。市の3補助金は脱炭素経営の入口(可視化・資金調達・認定取得)を支援するものと捉え、自社がその入口のどこにいるかを確認することが出発点です。受付状況は変動するため、最新の公募要領で必ずご確認ください。
STEP2: 自社の段階を整理する(可視化 → 目標設定 → 資金調達 → 設備投資)
次に、自社の脱炭素経営がどの段階にあるかを整理します。エネルギー使用の実態が見えていないなら①の可視化から、取引先からの脱炭素要請に応える削減目標が必要なら③のSBT認定、投資資金を融資で調達する計画があるなら②のファイナンス補助、というように、段階に応じて使う制度が変わります。3制度とも補助率1/2・受付開始2026年7月15日で共通しているため、違いは対象経費と上限・締切です。とくに③は締切が2026年10月15日と最も早いため、SBT認定を視野に入れるなら段階の整理を先送りできません。自社の電気代の内訳と削減余地の当たりを付けるには、業種別電気代計算機での試算も出発点になります。
STEP3: ③SBTを使うなら2026年10月15日の締切から逆算する
③SBT認定取得事業補助金の受付は2026年(令和8年)7月15日から10月15日までで、3制度中で最も早く締め切られます。SBT認定の取得には、排出量の算定・削減目標の設定・申請という一連の作業が必要で、外部支援を使う場合は支援事業者の選定と見積もり取得にも時間がかかります。申請に必要な書類・費用見積もりの確定までの工程を締切から逆算し、間に合わないと判断した場合に無理に駆け込むのではなく、次年度の公募(実施の有無は未公表)を待つか、補助なしで取得を進めるかを冷静に判断してください。対象経費の範囲・申請手続の細目は、ゼロカーボンシティ推進課の公募要領で必ずご確認ください。
STEP4: 設備投資は県制度・国制度の受付状況を確認する
省エネ設備・太陽光の導入を検討している場合は、県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の受付状況を確認します。2026年8月20日時点で、省エネ設備区分は受付終了、太陽光区分は受付中(2026年8月3日時点で予算到達率56%・公募期間の終期は2026年8月31日)です。太陽光を検討中なら、公募期間と最新の到達状況を早めに確認してください。省エネ設備については、国の制度(SII省エネ補助金等)の公募状況を確認するか、次年度の県公募に備えることになります。国と自治体の制度の重ね方は補助金の併用・重層活用ルールの考え方が参考になります。各制度の最新の公募要領で必ずご確認ください。
STEP5: 見積もりを取得し、補助額と実質負担を試算する
使う制度を決めたら、対象経費の見積もりを取得し、補助額を試算します。①は可視化システム導入費+付帯コンサル料×1/2(上限15万円)、②は融資手数料×1/2(上限25万円)、③は認定取得費用×1/2(上限100万円)という計算です。いずれも上限を超える部分は自己負担になるため、対象経費が上限の2倍(①30万円・②50万円・③200万円)を超えるかどうかが、実質負担率の分かれ目になります。見積もりは対象経費と対象外経費を分けて整理し、判断に迷う項目は申請前にゼロカーボンシティ推進課に確認してください。設備投資まで含めた投資回収の試算は、補助金活用後のROI・投資回収の考え方も参考になります。
STEP6: 交付後は可視化データと削減目標を運用改善・次の投資判断につなげる
補助金の活用は交付を受けて終わりではありません。①で導入した可視化システムのデータは、空調・照明の運用改善、デマンド管理、契約見直しの判断材料として継続的に使えます。③で取得したSBT認定の削減目標は、年度ごとの省エネ投資計画の軸になり、次年度の県・国の設備補助を申請する際の事業計画の説得力も高めます。一般に補助金は交付決定後の契約・発注が対象とされることが多いため、発注のタイミング管理は各制度の公募要領に従ってください。申請書類の整え方は補助金申請書類の準備ガイド、公募時期からの逆算は補助金申請のスケジュールと採択率の目安も参考になります。
申請書類の整え方は 補助金申請書類の準備ガイド、不採択を避ける観点は 補助金が不採択になる理由と対策も参照ください。受付状況は最新の公募要領で必ずご確認ください。
高松市の制度で失敗しないための留意点を整理します。市の3補助金では設備費が補助されないこと、③SBTの締切が2026年10月15日と最も早いこと、①が先着方式であること、県の太陽光区分の予算到達率と公募終期、対象経費の範囲の確認、脱炭素先行地域に伴う設備補助メニューが公表待ちであることが主な論点です。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
市の3補助金では設備費は補助されない — 期待とのギャップに注意
高松市の3補助金は、可視化システム・融資手数料・SBT認定取得を対象とする制度であり、高効率空調・LED照明・太陽光といった設備費そのものは補助されません。「高松市 省エネ 補助金」と探して本ページに至った事業者が最初に確認すべき点はここです。設備費の受け皿は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金ですが、省エネ設備区分は2026年(令和8年)5月29日に予算到達で受付終了しています。設備投資の計画は、県の次年度公募・国の制度・税制優遇を軸に組み立てる必要があります。制度の対象を思い込みで判断せず、公募要領の対象経費の定義を必ず確認してください。数値は2026年度(令和8年度)時点の情報です。
③SBTの締切は2026年10月15日 — 3制度中で最も早い
③SBT認定取得事業補助金の受付は2026年10月15日までで、①(2027年1月29日まで)・②(2027年2月26日まで)と比べて締切が早く設定されています。3制度の受付開始が2026年7月15日で共通しているため、「市の補助金はまだ受け付けている」という感覚で一括りにすると、③だけ締切を過ぎていたという事態が起こり得ます。SBT認定は費用見積もりの取得や外部支援事業者の選定に時間を要するため、検討を始める時期が遅いほど選択肢が狭まります。締切に間に合わせるための拙速な申請はかえって不備のもとになるため、工程を逆算したうえで、間に合わない場合の代替(次年度対応・補助なしでの取得)も含めて判断してください。
①は先着方式 — 受付期間の長さを根拠に先送りしない
①CO2削減目標設定補助金は先着方式で、受付は2027年(令和9年)1月29日までとされていますが、予算225万円に達した時点で期間内でも締め切られる可能性があります。予算額は上限15万円の満額交付で15件分に相当する規模であり(検算:15×15=225)、決して大きな枠ではありません。「年明けまで受け付けているから急がなくてよい」という判断は、先着方式では成り立ちません。可視化システムの見積もり取得と要件確認を先に済ませ、整い次第申請できる状態にしておくことが実務的です。県の省エネ設備区分が受付開始5日目で予算到達した実例も、先着方式の予算枠は読めないという教訓として踏まえておくべきです。受付状況は市の窓口でご確認ください。
県の太陽光区分は予算到達率56%(2026年8月3日時点)・公募終期は2026年8月31日
香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金の太陽光区分は、2026年8月3日時点で予算到達率56%と公表されており、公募期間の終期は2026年(令和8年)8月31日です。予算到達率は日々変動し得るため、この数値は申請可否を保証するものではありません。太陽光の導入は、屋根の構造確認・容量設計・見積もり取得に時間を要するため、これから検討を始める場合は、公募期間内に申請が間に合うか、間に合わない場合は次年度公募(実施の有無は未公表)を待つかを冷静に判断してください。予算到達で受付終了となった省エネ設備区分と同じ経過をたどる可能性も念頭に置き、最新の受付状況を香川県の公式ページで必ずご確認ください。
対象経費の範囲は公募要領の定めによる — 特に③は範囲の確認が補助額を左右する
①の可視化システム・付帯コンサル料、②のグリーンローン等の融資手数料、③のSBT認定取得費用は、いずれも「どこまでが対象経費か」が公募要領で定められています。とくに③は上限100万円と3制度で最も大きいため、外部支援費用・申請費用のどこまでが対象になるかによって補助額の試算が大きく変わります。本ページは対象経費の細目を記載していません。記載のない範囲を推測で対象と見なさず、見積もり段階でゼロカーボンシティ推進課に確認してください。また、一般に補助金は交付決定前の契約・支出が対象外とされることが多いため、費用の支出タイミングと申請・交付決定の前後関係も、公募要領で必ず確認してください。
脱炭素先行地域の選定に伴う設備補助メニューは未公表 — 推測で計画を立てない
高松市は2026年(令和8年)2月に環境省の「第7回脱炭素先行地域」に選定されましたが、これに伴う事業者向けの設備補助メニューは、2026年8月20日時点で公表が確認できていません。「先行地域に選ばれたのだから設備補助が出るはずだ」という期待で投資計画を保留・変更するのは、根拠のない前提に基づく判断になります。本ページでは公表待ちの事項を断定せず、現時点で確認できる市の3補助金と県制度・国制度を軸に整理しています。今後の公表内容によっては選択肢が広がる可能性があるため、市の公式情報を定期的に確認しつつ、現行制度で成り立つ計画を基本とするのが堅実です。
本ページの数値は2026年度時点の整理であり、断定的な判断材料ではない
本ページに記載した補助率・上限・予算額・受付期間は、2026年度(令和8年度)時点で確認できた公表情報に基づく整理です。補助制度は年度ごとに予算が組まれ、要件・対象・金額が見直されるのが通例であり、受付状況も日々変動します。本ページの記述をそのまま前提として投資判断を行うのではなく、必ず高松市(ゼロカーボンシティ推進課)および香川県の公式ページで最新の公募要領を確認してください。記載のない数値・要件は創作していません。判断に迷う点は所管窓口に問い合わせ、一次情報に基づいて確認することが、失敗を避ける前提になります。
中立的な検討姿勢(特定の事業者・設備を推奨しない)
本ページは特定の補助制度・電力会社・契約形態・設備ベンダー・金融機関を推奨するものではなく、中立的な情報整理を目的としています。可視化システムやSBT認定の外部支援、グリーンローンの引受金融機関には複数の選択肢があり、条件を比較したうえで自社に合うものを選ぶことが重要です。また、補助の有無だけで取り組みの優先順位を決めるのではなく、電気代削減効果そのもの、取引先要請への対応の必要性、資金計画との整合まで含めて総合的に判断してください。制度の細目は年度公募により変わるため、必ず最新の公募要領で確認し、必要に応じて専門家や所管窓口に相談してください。
市外拠点は 自治体補助金の探し方一覧から自地域の制度を確認し、削減額の試算は 業種別電気代計算機で行えます。
市の3補助金を県・国の設備補助の前提整備として位置づける考え方、県の設備補助は公募開始直後の申請を前提に「春先に動く」こと、可視化 → 運用改善 → 設備投資の順序、②を融資前提の資金計画とセットで活かす設計、SBT認定の二つの価値、税制優遇との併せ技、保守的なシナリオでの検証と社内合意形成まで、採算設計の柱を整理します。
※ 本記事は中立的な情報整理を目的としており、特定の電力会社・契約形態・設備ベンダーを推奨するものではありません。
市の3補助金を「県・国の設備補助の前提整備」として位置づける
全国の自治体の設備補助では、金沢市のエコ推進事業者ネットワーク入会(令和8年度から必須)、大分県のおおいたグリーン事業者認証、奈良県の省エネ診断受診(高効率エネルギー設備で必須)、宇都宮市のISO14001・エコアクション21・SBT認定等のように、認証・診断を申請の前提とする設計が広がっています。高松市の3補助金が支援する可視化・SBT認定は、この「前提」に相当する取り組みです。市の補助で入口を整えておけば、県・国の設備補助の公募が始まった時点で、要件充足と事業計画の根拠データがそろった状態で申請に臨めます。補助の金額だけでなく、後続の制度活用への布石としての価値を含めて評価するのが、この3補助金の正しい使い方です。
「春先に動く」— 県の設備補助は公募開始直後の申請を前提に準備する
香川県の省エネ設備区分が公募開始(2026年5月25日)から5日目の5月29日に予算到達で受付終了した実例は、県の設備補助が「公募期間の長さ」ではなく「公募開始直後の準備の完成度」で決まることを示しています。次年度に設備投資を計画するなら、年度末までに、①の可視化データで対象設備と削減余地を特定し、見積もりを取得し、書類を整えておき、公募要領の公表と同時に最終確認して申請する、という工程が現実的です。公募時期・要件は年度ごとに変わり得るため、前年度と同じ前提で決め打ちせず、公募要領の公表を確認してから最終化してください。公募時期からの逆算は補助金申請のスケジュールと採択率の目安も参考になります。
可視化 → 運用改善 → 設備投資の順序で、投資の精度を上げる
①の可視化補助を起点に、まず投資を伴わない運用改善(空調設定・稼働時間・照明ルール・デマンド管理)で削減できる部分を削減し、それでも残る消費に対して設備投資を行う、という順序が採算面で合理的です。可視化データがあれば、どの設備の更新が最も効くかを定量的に比較でき、限られた投資予算と補助の枠を効果の大きい対象に集中させられます。運用改善だけでも電気代の削減は始まるため、県の設備補助が受付終了している期間を「何もできない期間」ではなく「データを蓄積し投資の精度を上げる期間」として使えます。エネマネ投資の回収の考え方はエネマネ投資のROI計算で整理しています。
②は融資前提の資金計画とセットで活かす
②脱炭素ファイナンス利用補助金は、グリーンローン等の融資手数料を軽減する制度であるため、自己資金中心の投資では出番がありません。逆に、省エネ設備・太陽光・建物改修といった投資を融資で進める資金計画であれば、調達コストの初期負担を1/2・上限25万円で軽くできます。グリーンローンは資金使途を脱炭素投資に限定する枠組みであるため、投資計画と資金調達の設計を一体で進める必要があります。受付が2027年(令和9年)2月26日までと3制度で最も遅くまで設定されている点は、融資組成の工程と合わせやすい設計です。対象となるファイナンスの範囲と申請タイミングは、金融機関への相談と並行して市の窓口でご確認ください。
SBT認定は「取引先要請への対応」と「省エネ計画の軸」の二役で評価する
③SBT認定取得事業補助金を検討する際は、認定の価値を二つの面から評価してください。一つは、大手取引先がサプライチェーン全体に脱炭素を求める動きへの対応です。支店経済都市の高松には全国企業と取引する事業者が多く、削減目標の対外的な説明を求められる場面は増えていくと考えられます。もう一つは、社内の省エネ投資計画の軸としての機能です。認定された削減目標から逆算して年度ごとの投資・運用改善を組み立てれば、電気代対策と脱炭素対応を同じ計画で進められます。上限100万円という補助はこの二役への投資の初期負担を下げるものですが、認定後の目標達成には継続的な取り組みが必要である点も織り込んで判断してください。
税制優遇との併せ技で設備投資の実質負担を下げる
市の3補助金が設備費を対象とせず、県の省エネ設備区分も受付終了している期間の設備投資では、国の税制優遇が実質負担を下げる主要な手段になります。中小企業経営強化税制やGX・CN投資促進税制は、要件を満たす省エネ・低炭素投資の即時償却・税額控除の手段になりえます。②のファイナンス補助で調達コストを下げ、税制で税負担を下げ、電気代削減で回収するという組み合わせは、設備補助が使えない期間でも成立する設計です。補助と税制の調整ルールは複雑で、適用可否は投資内容・時期によって変わるため、税理士・所管窓口への事前確認を必ず行ってください。税制は年度改正があるため、投資時点の最新情報で確認してください。
保守的なシナリオでの検証と社内合意形成
投資判断では、補助が受けられないケースを前提に置いた検証が重要です。市の3補助金は上限が15万円・25万円・100万円と補助額の規模が限定的であり、県の設備補助は受付状況が読めないため、「補助が取れたら投資する」という条件付きの計画は進みにくくなります。補助を織り込まない実質投資額を年間の電気代削減額で割って回収年数を試算し、それでも成り立つ投資かを検証したうえで、補助・税制は「回収を早める上積み」として扱うのが堅実です。社内の合意形成では、可視化データに基づく削減余地の定量化と、取引先要請・資金計画との整合を示すことで、必要性が伝わりやすくなります。数値の根拠と前提を透明にし、不確実な部分(予算枠・受付状況・次年度公募の有無)も正直に示すことが、かえって説得力を高めます。
併用可否は 補助金の併用・重層活用ルール、税制優遇は 中小企業経営強化税制ガイドも参照ください。制度ごとに対象経費を切り分けて重層活用を設計してください。
投資判断・補助金申請の前に、このチェックリストで自社状況を整理しましょう。1項目でも未確認があれば、採算の見立てや申請の可否に影響します。とくに③SBTの締切(2026年10月15日)と、県の設備補助の受付状況は最初に確認してください。
公募時期から逆算する準備は 補助金申請のスケジュールと採択率の目安、補助金カテゴリの一覧は 補助金・助成金を知る(カテゴリ一覧)も参照ください。受付状況・最新条件は高松市・香川県の公式で必ずご確認ください。
高松市の3補助金と県制度・国制度を組み合わせて可視化・運用改善・設備投資を進めた場合の電気代削減効果を、シミュレーターで自社条件に当てはめて試算できます。補助前後の実質投資額・年間削減額を定量化し、可視化から設備投資までのどの段階に予算を配分するかの判断材料に活用できます。市外の事業者は自地域の制度と併せて、削減効果の見立てにお役立てください。
※ 電気代単価・エリア別単価・新電力比較の最新動向は 新電力ネット(pps-net.org/unit)のデータも参照のうえ、設備投資の優先順位づけにご活用ください。自社条件の試算は 業種別電気代計算機から行えます。
一般社団法人エネルギー情報センター(中立・非営利)。初回相談は無料、3営業日以内に返信、営業電話は一切いたしません。
※特定の電力会社・プランへの勧誘は行いません(中立)。
あります。高松市(ゼロカーボンシティ推進課)は2026年度(令和8年度)に、①CO2削減目標設定補助金(1/2・上限15万円・可視化システム導入費と付帯コンサル料)、②脱炭素ファイナンス利用補助金(1/2・上限25万円・グリーンローン等の融資手数料)、③SBT認定取得事業補助金(1/2・上限100万円)の3補助金を実施しています。いずれも受付開始は2026年7月15日で、2026年8月20日時点で受付中です。ただし3制度とも、高効率空調・LED照明・太陽光といった設備費そのものを補助するものではなく、脱炭素経営の入口(可視化・資金調達・認定取得)を支援する制度です。数値は2026年度時点の情報であり、最新の公募要領で必ずご確認ください。
高松市の3補助金は可視化システム・融資手数料・SBT認定取得を対象としており、省エネ設備の購入・工事費そのものを補助する市のメニューは、2026年8月20日時点で確認できていません。設備費の実質的な受け皿は香川県のかがわ中小事業者CO2CO2削減支援補助金(省エネ設備1/2以内・上限150万円/太陽光5万円/kW・上限200万円)ですが、省エネ設備区分は2026年5月29日に予算到達で受付終了しており、現在申請できるのは太陽光区分のみです。省エネ設備の更新は、国の制度・税制優遇・次年度の県公募を軸に検討することになります。最新の公募状況は香川県・高松市の公式ページで必ずご確認ください。
SBT(Science Based Targets)認定の取得を、補助率1/2・上限100万円で支援する高松市の制度です。予算は800万円で、上限額の満額交付なら8件分に相当します(検算:100×8=800)。受付は2026年(令和8年)7月15日から10月15日までで、市の3補助金の中で締切が最も早く設定されています。SBTは、科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標を設定し国際的なイニシアチブの認定を受ける枠組みで、大手取引先からの脱炭素要請への対応や、省エネ投資計画の軸づくりにつながります。対象経費の範囲(申請費用・外部支援費用等)は公募要領の定めによるため、ゼロカーボンシティ推進課の最新の公募要領で必ずご確認ください。
エネルギー使用量・CO2排出量の可視化システムの導入費と、付帯するコンサル料が対象で、補助率1/2・上限15万円です。上限15万円は対象経費30万円で到達する計算になります(検算:30×1/2=15)。予算は225万円で、受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)1月29日までの先着とされ、2026年8月20日時点で受付中です。先着方式のため、予算に達すれば期間内でも締め切られる可能性があり、受付期間の長さを根拠に申請を先送りしないことが実務的です。可視化で得たデータは、運用改善・契約見直し・設備投資の優先順位づけの土台として使えます。対象経費の細目は最新の公募要領で必ずご確認ください。
グリーンローン等の脱炭素関連ファイナンスを利用する際の融資手数料を対象に、補助率1/2・上限25万円で補助する制度です。上限25万円は対象経費50万円で到達する計算になります(検算:50×1/2=25)。予算は375万円で、受付は2026年(令和8年)7月15日から2027年(令和9年)2月26日までとされ、2026年8月20日時点で受付中です。設備の購入費用や融資の利子を補助するものではなく、資金調達に伴う初期の手数料コストを軽減する制度である点に注意してください。省エネ設備・太陽光などの投資を融資で進める資金計画と組み合わせたときに意味を持ちます。対象となるファイナンスの種類・手数料の範囲は最新の公募要領で必ずご確認ください。
区分によります。2026年8月20日時点で、省エネ設備区分(1/2以内・上限150万円)は2026年5月29日に予算到達で受付終了しており申請できません。太陽光区分(5万円/kW・上限200万円)は受付中で、2026年8月3日時点の予算到達率は56%と公表されていますが、公募期間の終期は2026年8月31日です。省エネ設備区分は公募開始(5月25日)から5日目で予算到達しており、県の設備補助は公募開始直後に申請できる準備を整えておくことが前提になりつつあります。これは香川県の制度であって高松市の制度ではない点にもご注意ください。最新の受付状況は香川県の公式ページで必ずご確認ください。
高松市は2026年(令和8年)2月に環境省の「第7回脱炭素先行地域」に選定されましたが、これに伴う事業者向けの設備補助メニューは、2026年8月20日時点で公表が確認できておらず、本ページでは公表待ちとして扱っています。内容・時期を推測で述べることはできません。したがって現時点の計画は、市の3補助金(可視化・ファイナンス・SBT)と香川県の制度、国の制度・税制優遇を軸に立てるのが実務的です。先行地域の取り組みが進むなかで市の施策が拡充される可能性はあるため、高松市の公式情報を定期的に確認することをお勧めします。
取り組みの種類・設備・稼働状況・契約条件により大きく異なり、一律には言えません。本ページの代表シナリオでは、①可視化補助を起点にした運用改善で年間▲約24万円(5年で▲120万円)、③SBT認定と県の太陽光区分を組み合わせた自家消費太陽光40kWで年間▲約60万円(5年で▲300万円)、②ファイナンス補助を使った融資による空調・照明更新で年間▲約48万円(5年で▲240万円)という目安を示していますが、いずれも前提により変動する仮定の目安です。買電コストには再生可能エネルギー発電促進賦課金(2026年度4.18円/kWh)も含まれるため、使用量そのものを減らす取り組みの価値は高まっています。自社条件での試算は業種別電気代計算機で確認できます。
著者: 江田健二(一般社団法人エネルギー情報センター 代表理事)
公開日: 2026-08-20
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中立的な立場で、特定の電力会社への勧誘は一切行いません。