【2019年】低圧電力の電気料金を振り返る
低圧電力は、モーターやポンプなど動力設備を持つ需要家で使われる契約区分です。設備稼働時間の影響を受けやすく、 単価変動と使用量変動が重なると、請求額の振れ幅が大きくなりやすい特徴があります。
このページでは、2019年の低圧電力料金を月別のkWhあたり単価で振り返ります。数値は小数点第一位で四捨五入しています。
低圧電力は、動力機器(モーター、ポンプ、空調の動力、冷凍・冷蔵設備など)を使う需要家で利用される区分で、 小規模工場、作業場、冷蔵設備を持つ店舗、機械設備のある事業所などで利用されます。
2019年の低圧電力料金データ
まずは2019年の月別単価を確認します。下表は、低圧電力のkWhあたり単価を小数点第一位で四捨五入した値です。
| 月 | 低圧電力のkWhあたり単価 |
|---|---|
| 2019年1月 | 23.6円/kWh |
| 2019年2月 | 24.3円/kWh |
| 2019年3月 | 26.6円/kWh |
| 2019年4月 | 26.9円/kWh |
| 2019年5月 | 27.6円/kWh |
| 2019年6月 | 28.0円/kWh |
| 2019年7月 | 27.3円/kWh |
| 2019年8月 | 23.9円/kWh |
| 2019年9月 | 25.1円/kWh |
| 2019年10月 | 27.0円/kWh |
| 2019年11月 | 28.4円/kWh |
| 2019年12月 | 26.5円/kWh |
※上記は小数点第一位で四捨五入した値です(消費税・再エネ賦課金を含みません)。
低圧電力は年間を通じた変動幅が大きく、上昇局面と低下局面がはっきり切り替わる年でした。 年後半に再上昇して11月にピークをつけた点も特徴です。
年間平均と高値・安値
- 年間平均:26.3円/kWh
- 年間最高:28.4円/kWh(11月)
- 年間最安:23.6円/kWh(1月)
- 高値と安値の差:4.8円/kWh
- 年初(1月)と年末(12月)の差:+2.9円/kWh
2019年の低圧電力は、年内の変動幅が比較的大きく、特に春以降の上昇局面が目立ちます。動力負荷の大きい需要家では、 単価差がコストに与える影響が大きくなりやすい区分です。
高値28.4円/kWhと安値23.6円/kWhの差は4.8円/kWhで、低圧電灯や高圧と比べても変動幅が大きい水準です。 稼働率が高い月と重なると、コストインパクトはさらに拡大します。
2019年の月別推移グラフ(低圧電力)
表データを折れ線グラフで可視化したものです。年内で上昇・低下・再上昇が切り替わる特徴を視覚的に確認できます。
※縦軸は2019年内の最小値〜最大値(23.6〜28.4円/kWh)を基準に表示しています。
利用者像(低圧電力)
低圧電力は、照明中心ではなく動力中心の利用者が主な対象です。設備稼働時間や季節要因により電力量が変わりやすいため、 単価変動と使用量の両面から月次管理することが重要です。
具体的には、町工場、食品加工の作業場、冷蔵・冷凍設備を持つ小売、機械設備を使う整備業など、 動力負荷が主役となる事業者が中心です。
年間の流れは3つの場面に分けると見やすい
2019年の低圧電力は、年間を3つの局面で整理すると、変動の意味を把握しやすくなります。
1. 年初から初夏にかけて上昇
1月23.6円/kWhから始まり、2月24.3円/kWh、3月26.6円/kWh、4月26.9円/kWh、5月27.6円/kWh、 6月28.0円/kWhへと上昇しました。上半期は明確な上昇局面です。
2. 夏場にいったん低下
7月27.3円/kWhから8月23.9円/kWhへ大きく下がり、9月は25.1円/kWhへ戻す動きとなりました。 この期間は変化が速く、単月判断の難しさが出やすい局面です。
3. 秋以降に再上昇し年末へ
10月は27.0円/kWh、11月は28.4円/kWhで年間ピーク、12月は26.5円/kWhまで下がって着地しました。 年末は年初より2.9円/kWh高く、年を通すと上昇寄りの結果です。
法人実務ではどう読むべきか
変動幅を前提に予算を組む
年間平均26.3円/kWhだけで予算化すると、ピーク月との乖離が出る可能性があります。低圧電力では 最大値と最小値の差を前提にしたレンジ管理が有効です。
稼働計画と単価動向を重ねる
動力設備の稼働が増える月に単価が上がると、請求額は二重に上がります。設備保守・生産計画・営業時間の見直しと 単価推移をあわせて見ることで、実効的なコスト管理が可能になります。
比較月を固定して社内説明を行う
8月の23.9円/kWhを基準にするのか、11月の28.4円/kWhを基準にするのかで判断は変わります。 社内レポートでは比較軸を固定し、見方のブレを減らすことが重要です。
2019年の低圧電力料金を月ごとに簡潔に見ると
各月の印象を短くまとめると次の通りです。
- 1月:23.6円/kWhでスタート
- 2月:24.3円/kWhへ上昇
- 3月:26.6円/kWhまで上昇
- 4月:26.9円/kWhで高止まり
- 5月:27.6円/kWhへさらに上昇
- 6月:28.0円/kWhで上半期ピーク
- 7月:27.3円/kWhへ低下
- 8月:23.9円/kWhまで急低下
- 9月:25.1円/kWhへ反発
- 10月:27.0円/kWhへ再上昇
- 11月:28.4円/kWhで年間ピーク
- 12月:26.5円/kWhで年末着地
まとめ
2019年の低圧電力料金は、前半上昇・夏場低下・秋再上昇という局面が明確な年でした。年間平均は26.3円/kWh、 最高は11月の28.4円/kWh、最安は1月の23.6円/kWhです。
高値と安値の差は4.8円/kWhで、動力需要家にとっては実務的な影響が大きい水準です。単月ではなく年間の流れで把握し、 稼働計画とあわせて管理する視点が重要です。
