BENCHMARK / 相場・削減効果
業種・契約電力・使用量別のベンチマーク
工場の電気代は、法人が抱える最大のエネルギーコストであることが多く、業種・規模・操業時間・設備構成によって月数十万円から数千万円まで幅があります。 同業他社や同規模の工場と比べて自社の電気代が適正かどうかを判断するには、業種別・契約電力別のベンチマークが不可欠です。本ページでは主要業種の工場電気代相場を一覧で解説します。
1直(8時間)〜3直24時間連続では同一設備でも電気代が3倍以上差が出ます。
電気炉・電解設備・クリーンルーム空調は非常に高い電力密度を持ちます。
高圧・特別高圧では電力量単価が大きく下がるため、規模拡大時の切替は重要です。
ピーク需要が1回でも高くなると翌12か月の基本料金に影響します。
2024〜2025年度の料金水準をベースにした概算値
| 業種・規模 | 契約区分・電力 | 月間使用量 | 月額電気代 | 年間換算 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 食品加工(小規模) | 高圧50〜150kW | 3〜8万kWh | 45〜120万円 | 540〜1,440万円 | 冷蔵・冷凍設備あり |
| 食品加工(中規模) | 高圧200〜500kW | 15〜40万kWh | 225〜600万円 | 2,700〜7,200万円 | 連続製造ライン |
| 金属加工(中規模) | 高圧200〜500kW | 10〜30万kWh | 150〜450万円 | 1,800〜5,400万円 | プレス・旋盤設備 |
| 化学・樹脂製造 | 高圧〜特高500kW〜2MW | 30〜150万kWh | 450万〜2,250万円 | 5,400万〜2.7億円 | 反応炉・乾燥炉 |
| 繊維・縫製 | 高圧100〜300kW | 5〜15万kWh | 75〜225万円 | 900万〜2,700万円 | 織機・染色設備 |
| 組立製造(電機・自動車部品) | 高圧300kW〜特高 | 20〜100万kWh | 300万〜1,500万円 | 3,600万〜1.8億円 | 多品種少量〜大量 |
| 木材・家具製造 | 高圧100〜300kW | 5〜15万kWh | 75〜225万円 | 900万〜2,700万円 | 木工機械・乾燥設備 |
| 印刷・製本 | 高圧100〜400kW | 5〜20万kWh | 75〜300万円 | 900万〜3,600万円 | オフセット印刷機 |
| 鉄鋼・非鉄金属 | 特高2MW以上 | 200万kWh以上 | 3,000万円〜 | 3.6億円〜 | 電気炉・圧延設備 |
| セメント・建材 | 特高1〜5MW | 100〜500万kWh | 1,500万〜7,500万円 | 1.8億〜9億円 | ロータリーキルン |
| 半導体・電子部品 | 特高1MW以上 | 100万kWh以上 | 1,500万円〜 | 1.8億円〜 | クリーンルーム常時稼働 |
| 冷凍・物流倉庫 | 高圧200〜500kW | 10〜25万kWh | 150〜375万円 | 1,800〜4,500万円 | 冷凍機24時間稼働 |
大きい契約ほど電力量単価が下がる仕組みを理解しておくことが重要です
| 契約区分 | 電力量単価の目安 | 基本料金単価の目安 | 対象工場 |
|---|---|---|---|
| 低圧(〜50kW) | 30〜40円/kWh | 1,500〜2,500円/kW | 小規模工場・別棟 |
| 高圧(50〜2,000kW) | 18〜28円/kWh | 1,200〜1,800円/kW | 中規模工場の主流 |
| 特別高圧(2,000kW以上) | 12〜20円/kWh | 800〜1,400円/kW | 大工場・大規模施設 |
※燃料費調整額・再エネ賦課金・容量拠出金は別途加算されます。上記は基本的な電力量料金・基本料金の目安です。
※業種によって構成は大きく異なります。食品加工は冷凍・冷却比率が高く、化学製造は加熱・反応炉の比率が高い傾向があります。
※各業種の代表的な中〜大規模事業者の月額電気代概算。実際は操業条件により大きく変動します。
※本ページの金額は業界平均を参考にした概算値です。契約区分・地域・使用パターンにより大きく変動します。正確な見積は専門家にご相談ください。
本ページの相場データは以下の公的統計・業界データを参考に、エネルギー情報センターが独自に整理・概算したものです。
重要: 本ページの数値は上記データをもとにした概算・目安であり、 特定の契約条件や時期における正確な請求額を保証するものではありません。 実際の電気料金は契約プラン・使用パターン・地域・時期により大きく異なります。 最終的な判断には、必ず電力会社の見積書や請求書の実データをご確認ください。
最終更新: 2026年4月(2024〜2025年度の料金水準を反映)
A.業種別・契約区分別のベンチマークと比較します。本サイトの相場データや経産省統計、コンサル会社の調査レポートが参考になります。
A.高圧で18〜25円/kWh、特別高圧で15〜22円/kWh、低圧で25〜35円/kWhが2026年時点の一般的レンジ。業種・地域・契約条件で変動します。
A.①契約区分の一致、②地域差の考慮、③時期(年度)の同期、④業種特性、⑤契約電力規模、の5項目を統一しないと正確な比較ができません。
A.電力多消費業種(製造・データセンター)で10〜20%、サービス業で5〜15%、自治体で7〜20%が削減事例の平均レンジです。
A.本サイトでは月次・四半期で更新。市場価格・燃料費・制度改正の影響を反映するため、3ヶ月以内のデータを参照することを推奨します。
原発全停止により火力依存上昇。LNG輸入急増、電気料金構造が大きく変化。
再エネ普及の起点。再エネ賦課金が新たな料金構成要素に。
低圧需要家も電力会社を選択可能に。新電力急増。
全国初のエリア全停電。BCP・分散電源への注目高まる。
LNG在庫不足と寒波で年末年始に異常高騰。新電力撤退の発端。
LNG・石炭価格急騰。法人電気料金の歴史的高騰の引き金に。
全国初の警報発令。需給ひっ迫対応の重要性が認識される。
国の補助金で電気代を一時的に抑制。2024年度以降段階的縮小。
送配電事業者の総収入規制を本格運用。長期の料金安定化を狙う。
GX-ETS・化石燃料賦課金の段階導入が決定。中長期のカーボンコスト上昇要因。
容量拠出金が小売事業者・需要家のコスト増要因として顕在化。
排出量取引が義務化。電力会社の排出枠コストが料金に転嫁される段階へ。
※ 主要な電力市場・料金に影響を与えたイベントを年表化したものです。詳細は各種公的資料をご参照ください。
業種別 法人電気代の月額相場一覧
業種横断での電気代相場を一覧で比較
デマンドとは
工場コスト削減の核心・デマンド管理の仕組みを解説
デマンドコントロールの削減効果
基本料金をどれだけ下げられるかをシミュレーション
契約電力とは
契約電力の設定と基本料金の関係
組立工場の電気代
連続稼働ではない組立工場特有のピーク管理と契約電力設定を確認し、業態別に異なる工場の電気代対策の差を把握できます。
24h 稼働工場の電気代
24時間稼働工場ならではの夜間負荷率の高さと契約最適化を整理し、ベンチマークから外れる業態の特殊事情を理解できます。
冷蔵倉庫の電気代
工場併設の冷蔵倉庫は別のピークパターンを示すため、倉庫部分の電力構造を分けて把握すると合算契約の効率化に役立ちます。
通信施設の電気代
工場のラインを支える通信・サーバ設備は別の負荷特性を持つため、通信施設の電気代知見を踏まえると一括契約の妥当性を判断できます。
契約電力・月間使用量・業種を入力して、現在の電気代水準と今後の上昇リスクをシミュレーションできます。
記事を読んで気になった点があれば、エネルギー情報センターにお気軽にご相談ください。法人・自治体の電力契約に精通したスタッフが、中立的な立場で判断材料を整理します。初回相談は無料です。
中立的な立場で、特定の電力会社への勧誘は一切行いません。