BENCHMARK / 相場・削減効果
即効・短期・中長期で整理した施策マップ
「電気代を下げたい」と思っても、どこから手をつければよいかわからないケースは多くあります。 削減施策は、今すぐ取り組めるものから設備投資が必要な中長期のものまで多岐にわたります。 本ページでは法人が取り組める電気代削減アクションを「即効(コスト・手間ゼロ)」「短期(3〜6か月)」「中長期(1年以上)」の3段階で整理しました。
初期投資不要・運用改善だけで実現できる施策。合計で5〜15%程度の削減余地があります。まずここから着手することでPDCAを回せます。
契約変更・小規模設備投資で実現できる施策。投資回収が早く(1〜3年)、確実な効果が見込めます。
大型設備更新・調達方法の抜本的見直しで実現。初期投資は大きいですが、長期的な効果と競争力強化につながります。
初期投資なし・運用改善で実現できるアクション
| 施策 | 削減効果の目安 | 初期コスト | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 空調・照明の不使用時オフ徹底 | 3〜8%削減 | 0円 | 低 |
| 空調設定温度の適正化(冷房28℃・暖房20℃) | 5〜10%削減 | 0円 | 低 |
| 空調フィルターの清掃(詰まり解消) | 2〜5%削減 | 数千円 | 低 |
| コンプレッサー・エア漏れ点検 | 1〜5%削減 | 点検費のみ | 低 |
| PCのスリープ・電源設定見直し | 1〜3%削減 | 0円 | 低 |
| 使用していない機器の主電源オフ | 1〜4%削減 | 0円 | 低 |
| デマンド実績の把握・高値月の原因分析 | 間接的に効果大 | 0円 | 低 |
契約変更・小規模設備投資で実現できるアクション
| 施策 | 削減効果の目安 | 初期コスト | 難易度 |
|---|---|---|---|
| デマンド値の下げ交渉(契約電力見直し) | 基本料金5〜20%削減 | 申請費のみ | 中 |
| 電力プランの切り替え(時間帯別等) | 5〜15%削減 | ほぼ0円 | 中 |
| 小売電気事業者の相見積もり・切り替え | 3〜12%削減 | 手続き費用 | 中 |
| デマンドコントローラーの導入 | 基本料金10〜25%削減 | 20〜100万円 | 中 |
| 照明のLED化(部分導入から開始) | 照明分40〜60%削減 | 10〜50万円/フロア | 低 |
| エアコンフィルター自動清掃機能機種への更新 | 3〜8%削減 | 設備更新費 | 中 |
| タイマー・センサーによる照明制御 | 5〜15%削減 | 5〜30万円 | 中 |
| 冷蔵設備のナイトカーテン設置(小売・飲食) | 5〜15%削減 | 設備費 | 低 |
設備更新・調達見直しで実現できる抜本的アクション
| 施策 | 削減効果の目安 | 初期コスト | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 高効率空調設備への更新(インバータ型) | 空調分20〜35%削減 | 50〜500万円 | 高 |
| コンプレッサーの省エネ型更新 | 10〜30%削減 | 100〜500万円 | 高 |
| 高効率変圧器(アモルファス)への更新 | 1〜5%削減 | 100〜500万円 | 高 |
| PPA(電力購入協定)・太陽光発電導入 | 10〜30%削減(再エネ分) | 設置費(PPAは0円も可) | 高 |
| 蓄電池の導入(ピークシフト) | 基本料金10〜25%削減 | 500万〜数千万円 | 高 |
| BEMS(ビルエネルギー管理システム)導入 | 5〜20%削減 | 数百万〜数千万円 | 高 |
| 自家発電設備(コジェネレーション) | 15〜40%削減 | 1,000万円〜 | 高 |
| 工場ラインの生産シフト最適化 | デマンド10〜25%削減 | コンサル費 | 高 |
| 特別高圧契約への切り替え(大規模施設) | 電力量単価15〜30%低減 | 受電設備費 | 高 |
削減施策を選ぶ際は「効果の大きさ × 実施のしやすさ」で優先順位をつけることが基本です。
電気代の内訳(基本料金・電力量料金・燃調費)と、過去12か月のデマンド実績を把握することが最初のステップ。 費目が分からないと、どの施策が効くかも判断できません。
運用改善(空調設定・照明オフ・フィルター清掃)は投資不要で即実施できます。 これだけで5〜15%削減できることも多く、まずここで成果を出してから次のステップへ進みましょう。
設備投資の場合は「投資回収年数=初期費用÷年間削減額」で評価します。 目安として3〜5年以内に回収できるものを優先し、補助金を活用して回収を早めることも検討してください。
※本ページの削減効果は業界平均を参考にした概算値です。建物・設備・使用状況によって効果は異なります。 正確な削減余地の評価は、エネルギー診断士や省エネ専門業者にご相談ください。
本ページの削減効果データは以下を参考にしています。
重要: 本ページの数値は上記データをもとにした概算・目安であり、 特定の契約条件や時期における正確な削減額を保証するものではありません。 実際の削減効果は設備状況・使用パターン・建物特性により大きく異なります。 最終的な判断には、必ず専門業者の診断や見積もりをご確認ください。
最終更新: 2026年4月(2024〜2025年度の施策実績を反映)
A.業種別・契約区分別のベンチマークと比較します。本サイトの相場データや経産省統計、コンサル会社の調査レポートが参考になります。
A.高圧で18〜25円/kWh、特別高圧で15〜22円/kWh、低圧で25〜35円/kWhが2026年時点の一般的レンジ。業種・地域・契約条件で変動します。
A.①契約区分の一致、②地域差の考慮、③時期(年度)の同期、④業種特性、⑤契約電力規模、の5項目を統一しないと正確な比較ができません。
A.電力多消費業種(製造・データセンター)で10〜20%、サービス業で5〜15%、自治体で7〜20%が削減事例の平均レンジです。
A.本サイトでは月次・四半期で更新。市場価格・燃料費・制度改正の影響を反映するため、3ヶ月以内のデータを参照することを推奨します。
原発全停止により火力依存上昇。LNG輸入急増、電気料金構造が大きく変化。
再エネ普及の起点。再エネ賦課金が新たな料金構成要素に。
低圧需要家も電力会社を選択可能に。新電力急増。
全国初のエリア全停電。BCP・分散電源への注目高まる。
LNG在庫不足と寒波で年末年始に異常高騰。新電力撤退の発端。
LNG・石炭価格急騰。法人電気料金の歴史的高騰の引き金に。
全国初の警報発令。需給ひっ迫対応の重要性が認識される。
国の補助金で電気代を一時的に抑制。2024年度以降段階的縮小。
送配電事業者の総収入規制を本格運用。長期の料金安定化を狙う。
GX-ETS・化石燃料賦課金の段階導入が決定。中長期のカーボンコスト上昇要因。
容量拠出金が小売事業者・需要家のコスト増要因として顕在化。
排出量取引が義務化。電力会社の排出枠コストが料金に転嫁される段階へ。
※ 主要な電力市場・料金に影響を与えたイベントを年表化したものです。詳細は各種公的資料をご参照ください。
現在の電気代水準と上昇リスクをシミュレーターで確認し、どの施策を優先すべきかの判断材料にしてください。
記事を読んで気になった点があれば、エネルギー情報センターにお気軽にご相談ください。法人・自治体の電力契約に精通したスタッフが、中立的な立場で判断材料を整理します。初回相談は無料です。
中立的な立場で、特定の電力会社への勧誘は一切行いません。