BENCHMARK / 相場・削減効果
設備対策で電気使用量を下げる
電気代削減の設備対策として最も効果が高く、かつ投資回収が早いのが「LED照明への切り替え」と「空調設備の最適化」です。 照明のLED化では蛍光灯・水銀灯と比べて40〜65%の電力削減が実現でき、空調の最適化では空調電力の20〜35%削減が見込めます。 本ページでは規模別・設備別の削減効果を数値で解説します。
蛍光灯からLED蛍光灯への全灯切り替えの場合
| 事業規模 | 灯数 | 現在の照明電気代 | 削減額/月 | 削減率 | 初期費用目安 | 回収期間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小規模オフィス(〜30坪) | 20〜50灯 | 2,000〜5,000円/月(照明分) | 800〜2,500円/月 | 40〜50% | 5〜15万円 | 3〜6年 |
| 中規模オフィス(100坪) | 100〜200灯 | 1〜2万円/月(照明分) | 4,000〜1万円/月 | 40〜55% | 20〜60万円 | 2〜5年 |
| 大規模オフィス(500坪) | 500〜1,000灯 | 5〜10万円/月(照明分) | 2〜5万円/月 | 40〜55% | 100〜300万円 | 2〜5年 |
| 工場・倉庫(中規模) | 100〜300灯(水銀灯含む) | 5〜15万円/月(照明分) | 2.5〜9万円/月 | 50〜65% | 50〜200万円 | 1〜3年 |
| 小売店舗(1店舗) | 100〜300灯 | 2〜6万円/月(照明分) | 1〜3.5万円/月 | 50〜60% | 20〜80万円 | 2〜4年 |
| 飲食店(40〜60席) | 50〜150灯 | 1〜3万円/月(照明分) | 5,000〜1.8万円/月 | 45〜60% | 15〜50万円 | 2〜4年 |
| 病院・医療施設 | 500〜2,000灯 | 20〜60万円/月(照明分) | 8〜35万円/月 | 40〜55% | 200〜1,000万円 | 2〜4年 |
※補助金(省エネ設備補助等)を活用した場合、初期費用と回収期間はさらに短縮できます。
| 施策 | 削減効果 | 初期コスト | 着手時期 |
|---|---|---|---|
| フィルター清掃(月1回) | 2〜5%削減 | 0〜数千円 | 即日 |
| 設定温度の適正化(冷房+2℃) | 5〜10%削減(空調分) | 0円 | 即日 |
| インバータ制御への切り替え | 15〜30%削減(空調分) | 設備更新費 | 〜6か月 |
| 高効率機(最新モデル)への更新 | 20〜35%削減(空調分) | 50〜500万円/台 | 1〜3年 |
| 外気導入・換気の最適化 | 5〜15%削減(空調分) | 設備費 | 〜1年 |
| 建物断熱改修(内窓・遮熱フィルム) | 10〜25%削減(空調分) | 10〜500万円 | 1〜3年 |
| 空調ゾーニングの見直し | 5〜15%削減(空調分) | 工事費 | 〜1年 |
| タイマー・在室センサー制御 | 10〜20%削減(空調分) | 5〜50万円 | 〜6か月 |
両施策を組み合わせた場合の年間削減額の目安
| 事業規模・業態 | LED化削減額/年 | 空調最適化削減額/年 | 合計削減額/年 |
|---|---|---|---|
| 小規模オフィス(10〜30名) | 1〜2万円/年 | 5〜10万円/年 | 6〜12万円/年 |
| 中規模オフィス(50〜100名) | 5〜12万円/年 | 20〜50万円/年 | 25〜62万円/年 |
| 大規模オフィス(300名以上) | 24〜60万円/年 | 100〜250万円/年 | 124〜310万円/年 |
| 工場(中規模) | 30〜100万円/年 | 40〜120万円/年 | 70〜220万円/年 |
| 小売店舗(スーパー中規模) | 12〜42万円/年 | 50〜120万円/年 | 62〜162万円/年 |
| 飲食店(60席規模) | 6〜21万円/年 | 20〜60万円/年 | 26〜81万円/年 |
省エネ設備への更新を対象に、投資額の一部を補助。LED・高効率空調・インバータ等が対象となる場合があります。
省エネ設備更新を含む設備投資が対象になる場合があります。対象要件・申請時期は各公募要領をご確認ください。
都道府県・市区町村が独自にLED照明・省エネ空調の導入補助を実施している場合があります。地域の担当窓口に確認してください。
LED照明・太陽光発電などはリースやPPA(電力購入協定)を活用することで初期費用ゼロで導入できる場合があります。月々の削減額が支払いを上回れば即座にコスト削減効果が得られます。
※本ページの削減効果は業界平均を参考にした概算値です。設備の種類・使用時間・建物の特性・地域によって効果は異なります。正確な削減余地の評価は省エネ診断士や専門業者にご相談ください。
本ページの削減効果データは以下を参考にしています。
重要: 本ページの数値は上記データをもとにした概算・目安であり、 特定の契約条件や時期における正確な削減額を保証するものではありません。 実際の削減効果は設備状況・使用パターン・建物特性により大きく異なります。 最終的な判断には、必ず専門業者の診断や見積もりをご確認ください。
最終更新: 2026年4月(2024〜2025年度の施策実績を反映)
A.業種別・契約区分別のベンチマークと比較します。本サイトの相場データや経産省統計、コンサル会社の調査レポートが参考になります。
A.高圧で18〜25円/kWh、特別高圧で15〜22円/kWh、低圧で25〜35円/kWhが2026年時点の一般的レンジ。業種・地域・契約条件で変動します。
A.①契約区分の一致、②地域差の考慮、③時期(年度)の同期、④業種特性、⑤契約電力規模、の5項目を統一しないと正確な比較ができません。
A.電力多消費業種(製造・データセンター)で10〜20%、サービス業で5〜15%、自治体で7〜20%が削減事例の平均レンジです。
A.本サイトでは月次・四半期で更新。市場価格・燃料費・制度改正の影響を反映するため、3ヶ月以内のデータを参照することを推奨します。
原発全停止により火力依存上昇。LNG輸入急増、電気料金構造が大きく変化。
再エネ普及の起点。再エネ賦課金が新たな料金構成要素に。
低圧需要家も電力会社を選択可能に。新電力急増。
全国初のエリア全停電。BCP・分散電源への注目高まる。
LNG在庫不足と寒波で年末年始に異常高騰。新電力撤退の発端。
LNG・石炭価格急騰。法人電気料金の歴史的高騰の引き金に。
全国初の警報発令。需給ひっ迫対応の重要性が認識される。
国の補助金で電気代を一時的に抑制。2024年度以降段階的縮小。
送配電事業者の総収入規制を本格運用。長期の料金安定化を狙う。
GX-ETS・化石燃料賦課金の段階導入が決定。中長期のカーボンコスト上昇要因。
容量拠出金が小売事業者・需要家のコスト増要因として顕在化。
排出量取引が義務化。電力会社の排出枠コストが料金に転嫁される段階へ。
※ 主要な電力市場・料金に影響を与えたイベントを年表化したものです。詳細は各種公的資料をご参照ください。
現在の電気代水準と削減余地をシミュレーターで確認し、どの設備対策を優先すべきかの判断材料にしてください。
記事を読んで気になった点があれば、エネルギー情報センターにお気軽にご相談ください。法人・自治体の電力契約に精通したスタッフが、中立的な立場で判断材料を整理します。初回相談は無料です。
中立的な立場で、特定の電力会社への勧誘は一切行いません。