CHAIN MECHANISM
日銀利上げ後ずれから輸入コスト増までの連鎖
イラン情勢から原油高、日銀の利上げ判断、円安、輸入コスト増までの連鎖をつないで把握します。
特集の全体構成(8ページ)
負の連鎖の全体図
1. イラン情勢・ホルムズ海峡
2. 原油高騰 WTI$100超
3. コストプッシュ型インフレ
4. 日銀利上げの後ずれ
4. 日銀利上げの後ずれ
5. 日米金利差が縮小せず
6. 円安進行 160円接近
7. 輸入コスト二重増大
なぜ日銀は利上げを後ずれさせるのか
原油高によるコストプッシュ型インフレは、賃金上昇を伴う基調的な物価上昇とは性質が異なるため、利上げの根拠になりにくいと判断されます。 その結果、政策金利の据え置きが続くと日米金利差の縮小が遅れ、円安圧力が残りやすくなります。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 利上げする | 円安抑制、インフレ対策 | 景気下押し、住宅ローン負担増 |
| 利上げしない | 景気下支え、企業資金繰り支援 | 円安加速、輸入コスト増大 |
現在の政策金利は0.75%(2025年12月の利上げで到達)。次の利上げ予想は2026年7月が中心ですが、原油高が続く限り後ずれリスクがあります。
日米金利差とドル円の関係
貿易赤字の拡大が円安を加速させる
原油高は日本のエネルギー輸入額を直接押し上げ、貿易赤字を拡大させます。貿易赤字はドルの実需買い(円売り)を強め、構造的な円安圧力になります。 これが「原油高→円安→円建て輸入コスト増」のフィードバックループを形成します。
「有事のドル買い」も追い打ち
中東紛争の長期化はリスク回避のドル買いを誘発します。日米金利差に加えて有事のドル買いが重なると、日銀の政策だけでは円安の流れを変えにくくなります。
関連ページ
次にすること
総論ページと他のコスト特集もあわせて確認すると、W効果を前提にした実務判断がしやすくなります。
