電気自動車(EV)を蓄電池として活用するV2H・V2Bの仕組み、法人でのBCP活用と経済性を整理します。
V2H(Vehicle to Home)は、EVから家庭へ電力を供給する仕組み。V2B(Vehicle to Building)は、EVから業務用建物への給電です。EV本体の大容量バッテリー(40〜100kWh)を、非常時・ピーク時の蓄電池として使います。
専用のV2H機器(双方向充放電器)が必要で、機器費用は50〜100万円、工事費込みで総額100〜200万円が目安です。
法人がEV社用車を複数台保有する場合、V2H/V2B機器と組み合わせることで、停電時に車両が非常用電源として機能します。EV5台(各50kWh)で250kWhの容量、家庭・小規模事業所なら数日間の電力供給が可能です。
専用の非常用発電機に比べ、①平常時は車両として稼働、②長時間停電でもEV移動充電可能、③環境負荷が低い、などのメリットがあります。
V2H単独ではROIが難しいですが、①平常時のピークカット、②夜間充電→昼間放電(TOU活用)、③停電時のBCP、の3つを兼用することで投資回収が改善します。
EV導入コスト+V2H機器+補助金を考慮すると、投資回収期間は5〜10年程度。補助金を最大限活用することが経済性の鍵です。
【環境省 再エネ・省エネ設備補助金】V2H機器:補助額上限50万円(機器費用の1/2)。
【CEV補助金(電動車購入)】EV購入:車種により40〜85万円。
【中小企業経営強化税制】EV+V2H設備:即時償却または税額控除7〜10%。
【自治体補助金】東京都・神奈川県等で追加補助あり。
組合せで初期投資を半減できるケースもあり、申請時の同時並行手続きが重要です。
V2H補助金の最新情報は、環境省・経産省および各自治体の補助金公募サイトで確認できます。
V2H規格は「CHAdeMO」準拠が日本の主流で、詳細仕様は(一社)CHAdeMO協議会公式サイトで参照可能です。
本記事は上記の公的資料・公式サイトを参考に編集しています。最新の制度・数値は各出典元で必ずご確認ください。
このテーマの理解を深めたら、シミュレーターで自社の電気料金リスクを確認しましょう。