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MECHANISM

LNG価格からガス料金が決まるまで

原料費調整制度とタイムラグを理解し、夏以降の請求変動を先読みするための基礎を整理します。

特集の全体構成(8ページ)

  1. 総論トップ|イラン情勢で法人ガス代はどうなる?都市ガス・LPガスのシナリオ別分析
  2. 価格の仕組み|LNG価格からガス料金が決まるまで
  3. 補助金の行方|電気・ガス料金支援はいつまで続くか
  4. LPガス|プロパンガス(LPガス)の価格動向と都市ガスとの違い
  5. 業種別影響|業種別ガス代影響分析
  6. コスト試算|使用量別・シナリオ別ガス代コスト試算
  7. 電化比較|ガス vs ヒートポンプ vs オール電化
  8. 対策ロードマップ|対策ロードマップ — 今からできること

都市ガス料金の構成要素

都市ガスの料金は「基本料金+従量料金」で構成されます。従量料金の中に含まれる「原料費調整額」が、LNG(液化天然ガス)の国際価格変動を反映する部分です。 原料価格が上がれば従量料金が上がり、下がれば下がる仕組みです。

都市ガス料金の構成比(目安)

東京ガスエリア 料金構造(2026年4月検針分)

項目金額(30m3使用時)備考
基本料金1,056円契約区分により異なる
基準単位料金 × 使用量約3,800円基準単位料金 約126円/m3
原料費調整額+約760円LNG価格上昇分
補助金値引き-180円6円/m3 × 30m3(4月分)
請求額(概算)約5,436円前月比 +416円

原料費調整制度の仕組み

都市ガスの原料費調整は、電気の燃料費調整と類似した制度ですが、反映までのタイムラグがやや長いのが特徴です。3カ月間の平均原料価格を算定し、 そこから約3カ月後の検針分に反映されます。

原料費調整の計算式(東京ガスの考え方)

平均原料価格 = LNG平均価格 × 0.9479 + LPG平均価格 × 0.0546

基準平均原料価格(57,250円/t)との差額に基づき、1m3あたりの調整額が算定されます。上限は156,200円/tです。

LNG価格変動
1〜3月の平均
調整額算定
4月に計算
料金に反映
6月検針分
請求書に記載
7月支払い

LNG価格(JKM)と原油(WTI)の推移

3月のJKM急騰は、最短でも6月検針分から、実感としては7〜8月請求で顕在化しやすい構造です。

規制料金 vs 自由料金

都市ガスにも電気と同様に「規制料金」と「自由料金」があります。法人の場合、使用量が大きいほど自由料金プランで契約しているケースが多く、上限なしのリスクに注意が必要です。

区分規制料金自由料金
対象主に小口需要家(家庭等)法人・大口需要家・新ガス会社
原料費調整の上限ありなし(多くの場合)
価格変動リスク上限で頭打ち青天井の可能性
LNG急騰時ガス会社が超過分を負担全額が料金に転嫁

自由料金プランの法人は要注意

規制料金には原料費調整の上限がありますが、自由料金プランでは上限がないケースがほとんどです。自社の契約内容を早めに確認してください。

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次にすること

総論トップとガソリン・電気代の特集も併せて確認すると、エネルギーコスト全体での意思決定に繋げやすくなります。

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