MECHANISM
税金・原油・流通の内訳と、価格反映のタイムラグを把握して、店頭価格の動きを構造的に理解します。
ガソリン1リットルの店頭価格は、大きく4つの要素で構成されています。税金が全体の約4割を占めるため、 原油価格が2倍になってもガソリン価格は2倍にはなりません。
| 項目 | 金額(円/L) | 構成比 |
|---|---|---|
| 原油・精製コスト | 93 | 55% |
| ガソリン税(本則+旧暫定→廃止済) | 28.7 | 17% |
| 石油石炭税 | 2.8 | 2% |
| 消費税(10%) | 15.5 | 9% |
| 流通・スタンドマージン | 14 | 8% |
| 補助金による値引き | -48.1 | — |
| 店頭価格(概算) | ≈170 | — |
中東で原油が高騰しても、すぐに店頭価格へ反映されるわけではありません。ただし、ガソリンは電気代(3〜4カ月)と比べて タイムラグが短く、約1カ月で反映されます。
ただし元売りは先取り反映する
石油元売り業者は海外の原油先物価格を卸売価格へ迅速に反映するため、実際にはタンカーが到着する前から値上げが始まります。 「原油が上がったらすぐ高くなるのに、下がってもなかなか安くならない」という体感はこの仕組みに起因します。
2025年12月31日にガソリンの暫定税率(25.1円/L)が廃止されました。本来であれば25円の値下げ効果があるはずでしたが、 2月28日のイラン攻撃による原油急騰で、値下げ効果は完全に打ち消されています。
| 時期 | 暫定税率 | 原油影響 | 差し引き |
|---|---|---|---|
| 2025年12月(廃止直前) | +25.1円 | ±0 | 基準 |
| 2026年1月(廃止後) | -25.1円 | ±0 | -25円 |
| 2026年3月(原油急騰後) | -25.1円 | +50〜60円 | +25〜35円 |
総論ページと電気代シナリオ分析もあわせて見ることで、エネルギーコスト全体の意思決定に繋げやすくなります。
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