BENCHMARK / 相場・削減効果
業態・坪数別のベンチマーク
小売業の電気代は、業態・営業時間・冷蔵設備の有無によって大きく異なります。24時間営業のコンビニは1店舗でも月10〜20万円かかる一方、食品スーパーや大型量販店では月数百万円に達します。 多店舗展開を行う小売業にとって、1店舗あたりの電気代の最適化は年間コスト管理の重要課題です。本ページでは主要業態ごとの電気代相場を坪数・規模別にまとめました。
食品系小売(スーパー・コンビニ)では冷蔵・冷凍ショーケースが電気代の35〜50%を占め、24時間稼働するため常時高い電力消費が続きます。
売場の明るさは集客に影響するため高照度が求められます。LED化の有無で照明コストが40〜60%変わり、多店舗展開では差が大きく出ます。
24時間営業は深夜の稼働コストがかかるうえ、デマンドピークの管理が難しくなります。営業面積の拡大は設備の比例以上のコスト増につながる場合があります。
2024〜2025年度の料金水準をベースにした概算値(1店舗あたり)
| 業態・規模 | 売場面積 | 営業時間 | 契約電力 | 月間使用量 | 月額電気代 | 年間換算 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コンビニエンスストア(1店舗) | 30〜50坪 | 24時間 | 20〜35kW | 4,000〜7,000kWh | 10〜20万円 | 120〜240万円 |
| ドラッグストア(標準) | 100〜200坪 | 9〜23時 | 30〜60kW | 5,000〜1.2万kWh | 15〜36万円 | 180〜432万円 |
| 食品スーパー(小規模) | 200〜400坪 | 9〜22時 | 60〜150kW | 1〜2.5万kWh | 30〜75万円 | 360〜900万円 |
| 食品スーパー(大規模) | 500〜1,500坪 | 8〜24時 | 200〜500kW | 5〜15万kWh | 150〜450万円 | 1,800〜5,400万円 |
| ホームセンター | 1,000〜3,000坪 | 9〜20時 | 200〜600kW | 8〜25万kWh | 240〜750万円 | 2,880〜9,000万円 |
| アパレルショップ(SC内) | 30〜100坪 | 10〜21時 | 10〜30kW | 1,000〜3,000kWh | 3〜9万円 | 36〜108万円 |
| 量販店(家電) | 500〜2,000坪 | 10〜21時 | 200〜700kW | 8〜25万kWh | 240〜750万円 | 2,880〜9,000万円 |
| 書店(中規模) | 100〜300坪 | 10〜22時 | 20〜60kW | 2,000〜5,000kWh | 6〜15万円 | 72〜180万円 |
| 100円ショップ(標準) | 80〜200坪 | 10〜21時 | 20〜50kW | 2,000〜5,000kWh | 6〜15万円 | 72〜180万円 |
| ショッピングモール(中) | テナント含む5,000坪以上 | 10〜21時 | 1,000kW〜3MW | 50〜150万kWh | 1,500万〜4,500万円 | 1.8億〜5.4億円 |
※各業態の代表的な単店規模における月額電気代の目安です。
冷蔵・冷凍設備が最大の電気消費源です
複数店舗をまとめて小売電気事業者と交渉することで、電力量単価の引き下げが可能な場合があります。 50店舗以上を持つチェーンでは、一括入札で5〜10%程度のコスト削減事例が報告されています。
店舗ごとに「坪あたり電気代」「売上高対電気代比率」を集計・比較することで、 コスト異常の店舗を早期に特定し、対策の優先順位をつけることができます。
夜間のショーケースカーテン設置や、インバータ制御型冷凍機への更新で20〜30%の冷蔵電力削減が見込めます。 食品系チェーンでは最もROIが高い省エネ施策のひとつです。
蛍光灯からLEDへの切り替えで照明電力を40〜60%削減できます。 多店舗展開での一括導入はコストダウンになりやすく、補助金活用と組み合わせることで投資回収を早めることができます。
※本ページの金額は業界平均を参考にした概算値です。契約区分・地域・使用パターンにより大きく変動します。正確な見積は専門家にご相談ください。
本ページの相場データは以下の公的統計・業界データを参考に、エネルギー情報センターが独自に整理・概算したものです。
重要: 本ページの数値は上記データをもとにした概算・目安であり、 特定の契約条件や時期における正確な請求額を保証するものではありません。 実際の電気料金は契約プラン・使用パターン・地域・時期により大きく異なります。 最終的な判断には、必ず電力会社の見積書や請求書の実データをご確認ください。
最終更新: 2026年4月(2024〜2025年度の料金水準を反映)
A.業種別・契約区分別のベンチマークと比較します。本サイトの相場データや経産省統計、コンサル会社の調査レポートが参考になります。
A.高圧で18〜25円/kWh、特別高圧で15〜22円/kWh、低圧で25〜35円/kWhが2026年時点の一般的レンジ。業種・地域・契約条件で変動します。
A.①契約区分の一致、②地域差の考慮、③時期(年度)の同期、④業種特性、⑤契約電力規模、の5項目を統一しないと正確な比較ができません。
A.電力多消費業種(製造・データセンター)で10〜20%、サービス業で5〜15%、自治体で7〜20%が削減事例の平均レンジです。
A.本サイトでは月次・四半期で更新。市場価格・燃料費・制度改正の影響を反映するため、3ヶ月以内のデータを参照することを推奨します。
原発全停止により火力依存上昇。LNG輸入急増、電気料金構造が大きく変化。
再エネ普及の起点。再エネ賦課金が新たな料金構成要素に。
低圧需要家も電力会社を選択可能に。新電力急増。
全国初のエリア全停電。BCP・分散電源への注目高まる。
LNG在庫不足と寒波で年末年始に異常高騰。新電力撤退の発端。
LNG・石炭価格急騰。法人電気料金の歴史的高騰の引き金に。
全国初の警報発令。需給ひっ迫対応の重要性が認識される。
国の補助金で電気代を一時的に抑制。2024年度以降段階的縮小。
送配電事業者の総収入規制を本格運用。長期の料金安定化を狙う。
GX-ETS・化石燃料賦課金の段階導入が決定。中長期のカーボンコスト上昇要因。
容量拠出金が小売事業者・需要家のコスト増要因として顕在化。
排出量取引が義務化。電力会社の排出枠コストが料金に転嫁される段階へ。
※ 主要な電力市場・料金に影響を与えたイベントを年表化したものです。詳細は各種公的資料をご参照ください。
業種別 法人電気代の月額相場一覧
業種横断での電気代相場を一覧で比較
LED化・空調最適化の削減効果
設備対策で使用量をどれだけ下げられるか
飲食店の電気代相場
業態・席数・営業時間別の飲食店ベンチマーク
燃料費調整額とは
毎月変動する燃調費の仕組みと影響を解説
ドラッグストアの電気代
食品や医薬品を扱う点で小売店舗と類似するドラッグストアの電気代を比較し、店舗ネットワーク運営の電力対策ヒントを得られます。
オフィス電気代ベンチマーク
店舗運営の本部機能となるオフィスの電気代水準を把握すると、店舗と本部の合算で全社見直しの効果を試算できます。
小売チェーンの電気料金高騰リスク
多店舗展開の小売事業者特有の高騰リスクを整理し、ベンチマーク水準を超えるリスクシナリオへの備えを点検できます。
スーパーの電気代見直し
冷蔵・冷凍ケースを多数抱えるスーパーの電気代対策は、生鮮を扱う小売店舗での原単位改善にも直接活かせる知見です。
契約電力・月間使用量を入力して、現在の電気代水準と今後の上昇リスクをシミュレーションできます。
記事を読んで気になった点があれば、エネルギー情報センターにお気軽にご相談ください。法人・自治体の電力契約に精通したスタッフが、中立的な立場で判断材料を整理します。初回相談は無料です。
中立的な立場で、特定の電力会社への勧誘は一切行いません。