減産中の拠点
6/12基
国内の半数
NAPHTHA & PETROCHEMICAL
原油からナフサ、エチレン、樹脂、最終製品へ波及する構造を把握し、どこで供給制約が顕在化するかを確認します。
ナフサは原油を精製する過程で得られる軽質留分で、石油化学産業の主要な出発原料です。ガソリンに次いで石油製品全体の大きな比率を占め、 ここからエチレン・プロピレン・ブタジエン・ベンゼンなどの基礎化学品が作られます。
国内12基のエチレン生産設備のうち、2026年3月下旬時点で半数の6基が減産状態です。2月の稼働率は75.7%で、好不況の目安となる90%を 43カ月連続で下回っています。
減産中の拠点
6/12基
国内の半数
2月稼働率
75.7%
43カ月連続90%割れ
ナフサ在庫
約20日分
脆弱な備蓄構造
| 企業 | 拠点 | 状況 |
|---|---|---|
| 三菱ケミカル | 鹿島 | 減産中(3月6日〜) |
| 三井化学 | 市原・高石(2基) | 減産中 |
| 出光興産 | 千葉・徳山 | 減産中(3月16日〜) |
| 京葉エチレン(住化・丸善) | 千葉 | 再稼働延期(定修中) |
| 旭化成 | 水島 | 稼働率低下 |
原油備蓄は約254日分ある一方、ナフサ在庫は約20日分にとどまります。原油備蓄があっても、ナフサ不足を短期で解消できるわけではありません。
| 品目 | 備蓄量 | 備考 |
|---|---|---|
| 原油 | 254日分 | 国家+民間備蓄 |
| ナフサ | 約20日分 | 国内消費ベース |
| 中間材料(樹脂等) | 約2カ月分 | 製品により差が大きい |
民間備蓄放出や輸入分を加味しても在庫は限定的で、根本解決には供給源の多角化が必要です。
総論ページとエネルギー関連特集も併せて確認すると、調達・製造・物流を横断した判断につながります。