法人向け電気料金上昇、高騰リスクシミュレーターのロゴ

法人向け電気料金上昇、高騰リスクシミュレーター

電気代の値上がりリスクを30秒で診断

診断実施回数: -

リスク平均スコア: -

NAPHTHA & PETROCHEMICAL

ナフサ不足とエチレン減産の構造

原油からナフサ、エチレン、樹脂、最終製品へ波及する構造を把握し、どこで供給制約が顕在化するかを確認します。

特集の全体構成(8ページ)

  1. 総論トップ|原材料・包装資材の有事シナリオ分析
  2. ナフサ・石化|ナフサ不足とエチレン減産の構造
  3. プラスチック樹脂|PE / PP / PET / PVC の価格動向
  4. 包装資材|段ボール・フィルム・容器トレーの値上げ分析
  5. 化学品|溶剤・接着剤・塗料・界面活性剤の動向
  6. 非鉄金属|アルミ・銅・亜鉛の価格動向
  7. 業種別影響|製造業・EC・食品メーカー・建設の調達コスト影響
  8. 対策ロードマップ|調達戦略・代替材・在庫・価格転嫁の整理

ナフサとは何か

ナフサは原油を精製する過程で得られる軽質留分で、石油化学産業の主要な出発原料です。ガソリンに次いで石油製品全体の大きな比率を占め、 ここからエチレン・プロピレン・ブタジエン・ベンゼンなどの基礎化学品が作られます。

石油製品に占めるナフサ比率(概算)

ナフサ→最終製品のサプライチェーン

原油
中東依存95%
ナフサ
中東依存73.6%
エチレン等
基礎化学品
樹脂・化学品
PE / PP / PVC
最終製品
包装・容器・建材

エチレン減産の現状

国内12基のエチレン生産設備のうち、2026年3月下旬時点で半数の6基が減産状態です。2月の稼働率は75.7%で、好不況の目安となる90%を 43カ月連続で下回っています。

減産中の拠点

6/12基

国内の半数

2月稼働率

75.7%

43カ月連続90%割れ

ナフサ在庫

約20日分

脆弱な備蓄構造

企業拠点状況
三菱ケミカル鹿島減産中(3月6日〜)
三井化学市原・高石(2基)減産中
出光興産千葉・徳山減産中(3月16日〜)
京葉エチレン(住化・丸善)千葉再稼働延期(定修中)
旭化成水島稼働率低下

在庫とタイムリミット

原油備蓄は約254日分ある一方、ナフサ在庫は約20日分にとどまります。原油備蓄があっても、ナフサ不足を短期で解消できるわけではありません。

品目備蓄量備考
原油254日分国家+民間備蓄
ナフサ約20日分国内消費ベース
中間材料(樹脂等)約2カ月分製品により差が大きい

民間備蓄放出や輸入分を加味しても在庫は限定的で、根本解決には供給源の多角化が必要です。

関連ページ

次にすること

総論ページとエネルギー関連特集も併せて確認すると、調達・製造・物流を横断した判断につながります。

シリーズ内ナビゲーション